YahooとMicrosoftは、発表から9カ月を経て、両社が提供するインスタントメッセージング(IM)サービスの相互接続を開始した。
YahooとMicrosoftは米国時間7月13日、「Windows Live Messenger」と「Yahoo Messenger with Voice」の相互接続について、限定的なベータテストを開始する予定だ。
今回の動きにより、3億5000万アカウントを擁するグローバルなコミュニティーが誕生すると両社は述べている。このベータサービスは、世界15カ国で開始される予定だ。
「これは、世界に知られる2つのIMサービスを相互接続する初の試みである」と、MicrosoftのWindows Live Platform事業部でバイスプレジデントを務めるBlake Irving氏は12日に述べた。
相互接続により、どちらか一方のユーザーIDがあれば、両サービスにサインインできるようになり、双方のネットワーク上にいる友人などの状態を知ることも可能となる。
Irving氏は、相互接続を実現するまでには数カ月もの試験が必要で、「解決が非常に困難な技術的問題があった」と述べる。
両社は、相互接続計画について2005年10月に発表している。アナリストらはこの計画について、AOL Instant MessengerやGoogle Talkを牽制する動きとなるだろうと述べていた。
AOLの関係者からはこの件についてコメントは得られていない。
Googleの広報担当者は電子メールで、「Google Talkサービスは当初から、多くのコミュニケーションサービスプロバイダーとの相互運用性をサポートしている。業界標準プロトコルをサポートするサービスプロバイダーであれば、われわれと今日にでも協力関係を築くことができる」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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