韓国において、Cyworldは携帯電話の延長としての機能も果たしている。韓国ではカメラ付き携帯電話機を利用して昼食を撮影し、サイトに投稿し、最新の更新を伝えるテキストメッセージを友人に送信する。この携帯電話機からの投稿機能は米国でも提供される予定だ。
Cyworldは、広告と、企業スポンサーによるページのホスティングから売り上げを得ている。それだけでなく、背景画像やちょっとした装飾など、個人サイトを飾るためのグラフィックスの販売も行っている。また、韓国では料金を払い自分のサイトで音楽を流すこともできる。
こうしたサイト装飾サービスの売り上げは、1日あたり約30万ドルにのぼるという。「こうしたものの売り上げは1年で1億ドルを超える。これは米ドル換算での話だ」とChon氏は話す。
調査会社のeMarketerによると、MySpaceのすべてのサービスを合わせた2006年の売り上げ総額は1億8000万ドルになると見られている。ただし、MySpaceは1億人というCyworldの5倍に相当する会員が基本にある。つまり、会員1人あたりで考えると、Cyworldの売り上げはMySpaceを超えていることになる。
新しいグラフィックスへの要望に応えるため、Cyworldは韓国で4400人のグラフィックスを専門とするアーティストを採用している。米国でも同様にアーティストを雇う予定だとChon氏は話している。
韓国では早くからソーシャルネットワーキングが人気を集めた。これは主にブロードバンドの急成長によるものだ。1990年代末の通貨危機のあと、韓国政府は国土の大半をカバーするセルラー通信とブロードバンドの大規模ネットワーク設置に資金を投入した。その成果もあって、韓国はオンラインゲーム、デジタルホーム、家電製品、第3世代と第4世代ネットワークの開発事業の世界的な中心の1つになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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