37V型、フルHDで20万円以下! バイ・デザインの液晶テレビ - (page 3)

バイ・デザイン
LF-3701DFK
内容:地上デジタルの普及に伴い、薄型、大画面テレビのニーズは高くなる一方だ。しかし、従来のブラウン管テレビに比べ価格が高いのが難点。普及に従い単価は下がっているものの、なかなか踏ん切りのつかない価格設定だ。そこでおすすめしたいのが、バイ・デザインの液晶テレビ。在庫を最小に抑え、販路の中心を直販に絞ることによって37V型ながら、20万円を切る価格を実現。驚異的な実売価格を実現した液晶テレビの機能と画質に迫る。

リビングテレビとしては十分の実力

 では、従来の液晶テレビとはどのようなところで差がでるのか? 今回のモデルに関しては、地上デジタルチューナーのみの搭載にとどまっているのが大きく異なる。地上波デジタルのみなので、BS、110度CSデジタル放送を見ることはできない。どうしてもBS、110度CSデジタル放送が見たいのならば、ハイビジョンチューナーを搭載したレコーダーを使えばいいので、個人的にはあまり気にならない。

 入力端子では、HDMIやD端子など、ハイビジョン用の端子が用意されている。端子数はHDMIが1系統、D端子は1系統。ハイビジョンレコーダーが1台、ハイビジョン対応のゲーム機を1台つなぐライトユーザーなら、この端子数で問題ないだろう。

 では、気になる画質面はというと、地上デジタル放送のようなクリアで明快な映像を見るぶんには問題はない。輝度も高く取れているから明るい部屋でも十分に視聴可能だ。輪郭も鮮明で、暗部が白く浮いて見える現象も気になるほどではない。地上デジタルならではの高品位な明るい映像がしっかりと楽しめる。

 ただ、大手メーカーと比較すると、少し残像感があるのが気になる。また、左右上下から見るとコントラストが下がり、画面全体が白っぽく浮くこともある。だたし、これはあくまで、厳しい目で見たということで、普通の人なら気にならないレベルは達成している。

 問題はDVDの画質。映画をフルスペックハイビジョンにアップコンバートして見た。画面が大きくなるだけ、ノイズも増えてしまう。ザワザワとしたMPEGノイズも出るし、暗部の階調も出にくい、少し緑色によっている。衣装やセットに凝った複雑な素材をアップコンバートするとやっぱりきつい。26V型くらいならまったく気にならないのだが……。デジタル放送がキレイに見えるだけに、ここだけは少し残念。

 ただ、アニメソフトになると不思議とこのような現象はなくなる。鮮明で平坦な色に関しては、アップコンバートも比較的簡単なのだろう。

地デジ、薄型、大型テレビに乗り換える最適機

 バイ・デザインの37型の液晶テレビでは、ホームシアターのようにして映画を高画質で見たいという使い方を望む人にはつらいと思う。そういう人は単価の高い最上位クラスの液晶テレビを選ぶ方がいいだろう。

 ただ、画質だけを望むならプラズマのほうがよいだろうし、デジタル放送をキレイに見たいというニーズなら、価格差を考えてもバイ・デザインを比較検討対象に入れたい。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]