米国時間8月7日、Apple Computerの最高経営責任者(CEO)Steve JobsがWorldwide Developers Conferenceで基調講演をする。だが、Jobsにとって2005年のような話題性を生むのはとても大変なことだろう。
Jobsは2005年、AppleがIntelプロセッサを採用するという噂を認め、サンフランシスコのMoscone Centerに詰め掛けた参加者を驚かせただけでなく、コンピュータ業界関係者の注目を一身に集めた。2006年のイベントでは、これに比べれば小さめのニュースが飛び出してくるだろうというのが大勢の見方だが、相手がAppleとJobsなのだから油断大敵だ。
Apple観測筋は7日の発表について、複数の予想を立てている。そのうちの1つが、Apple自身も述べている通り、次期Mac OS X「Leopard」のプレビュー版が公開されるというもの。そして、次がIntelの「Core 2 Duo」チップを搭載した新しいハードウェアが発表されるというものだ。デスクトップの「Power Mac」はIntelプロセッサへの移行がまだ実施されていないため、こうしたハイエンドモデルのプロセッサ移行が発表されるのではないかと見られている。
AppleはこれまでLeopardについて口を閉ざしてきた。同社は2005年のイベントでLeopardの名を発表したときも、2006年後半か2007年前半に発売すると述べていた。
Appleは2001年のMac OS X発表以来、アップデートを4回実施するなど、速いリリースサイクルを維持している。同じ期間中にMicrosoftがWindowsの大型アップグレードを行ったのは、「Windows XP」のたった1回だけである。もっとも同社はTabletPC Editionや、Media Center Editionなどのバージョンは投入したり、Windows XP向けのService Pack 2で同OSのセキュリティ強化を図ったりしている。
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