アフィリエイトサービスプロバイダ「電脳卸」を運営するウェブシャークは、間近に迫ったドロップシッピングサービスの提供に向けて着々と準備を進めている。
ドロップシッピングとは、ECサイトが在庫を持たずに商品を売るビジネスモデルだ。顧客から注文を受けた際、一般的なECサイトでは、自分の持つ在庫から商品を配送する。しかしドロップシッピングでは、ECサイトが商品を配送するのではなく、メーカーや卸業者が持つ在庫を直接顧客へ配送する。
これまでは提携先の拡充に努めてきたが、7月31日にGMOインターネットグループとサイバーエージェントグループに対して第三者割当増資を実施した。なお、増資の規模は非公開だ。
今回の増資の目的は8月22日よりベータ版の提供を予定している「電脳卸 drop shipping」のサービスを充実するためだ。増資の割当先はGMO VenturePartnersの「ブログビジネスファンド投資事業有限責任組合」および「GMOVenturePartners投資事業有限責任組合」、サイバーエージェント、サイバーエージェント・インベストメントとなっている。
ウェブシャークは、ドロップシッピングサービスを開始すると発表して以来、すでにドロップシッピングサービスを提供しているClubTやイメージマジック、ショッピングカートASPサービスの4社など、提携先を増やしている。ウェブシャーク代表の木村誠司氏は「今回の増資による資金調達により、さらにサービスを強化できる」としている。
今回の増資により、paperboy&co.が提供する「Color Me Shop! pro」、メイクショップが提供する「MakeShop」など、GMOインターネットグループのECサイト構築サービスを利用する既存ECショップ数千店に対し、ドロップシッピングのプラットフォーム提供を進める。また、GMOペイメントゲートウェイの決済インフラを活用したドロップシッピング向け決済システムも構築していく。さらに、サイバーエージェントが運営する各種媒体との連携も予定している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」