Microsoftが米国時間7月20日に決算を発表した。利益がアナリストの予想をわずかながら上回ったことが明らかになる一方、自社株買い戻し計画も発表された。
同社は8月17日までの完了を目指す株式公開買付けにより、200億ドル分の買い戻しを行うという。取締役会も、同社が2011年6月までに最大200億ドル相当の株式を買い戻すことを承認しているという。2年前に発表した300億ドル相当の株式買い戻しは完了しているという。
最高財務責任者(CFO)、Chris Liddell氏は声明のなかで、「われわれは、本日発表した株式の買い戻しプログラムにより、今後に向けた長期的確信と楽観的見方を再確認し、株主への資本の還元戦略を継続していく」と述べた。
Microsoftは、今回の株式公開買付けを、株式売却希望者側が販売希望株数と株単価を示すという方式で実施する。Microsoftでは、1株22.50ドル以上24.75ドル以下を希望している。同社は、7月21日から8月17日まで予定される今回の買い戻しにより、最大で8億800万株(発行済み株式全体の約8.1%)を買い戻すことになる。
同社は、6月30日締めの四半期決算について、118億ドルの売上高から23億ドル(1株あたり28セント)の利益を計上したと発表した。これに対し、2005年同期は売上高が102億ドル、利益が37億ドル(1株あたり34セント)だった。
前四半期の決算には訴訟費用も含まれており、これが1株あたり3セントの利益縮小につながっている。この費用を除いた場合の利益は、ウォールストリートのアナリストや同社が4月に示した1株30セントという予想値を、1セント上回る。しかし、Googleとの競争力強化を目指した予算拡大などをMicrosoftが説明するなか、このときの見通しはアナリストや投資家にとってショッキングなものだった。
MicrosoftのIRゼネラルマネジャーColleen Healy氏は電話でインタビューに答え、売上高と利益の両方がアナリストの予想を上回った点を指摘し、「会計年度を好調に終えることができた」と述べた。しかし、同社が今四半期に向けて示した売上予想は、一部アナリストの数字を下回る内容だった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」