カリフォルニア州の連邦地方裁判所は米国時間7月13日、検索インデックス内でのランキング低下を不服としてGoogleを相手に起こされた裁判で、原告であるKinderStartの主張を退けた。ただし、訴訟内容の修正および再提訴は認められた。
子育てに関連する情報を集めたディレクトリ検索エンジンを運営するKinderStartは、Googleがインデックス内で「kinderstart.com」のランキングを「0」(ゼロ)に設定したとして、Googleを3月に訴えた。同訴訟においてGoogleは、「PageRank」システムでKinderStartの運営するウェブサイトのランキングを下げることで「広範囲な独占的行為」に及んだと思われ、言論の自由の侵害、競争行為の妨害、略奪的価格の設定など、合計9件の違法行為に問われていた。
訴状によると、KinderStartは、検索結果ランキングを下げられたことにより、同社サイトの月間トラフィックとページビューが70%以上も減少し、Googleの「AdSense」を通じた広告収入においては80%以上も低下したという。
サンノゼ北地区連邦地方裁判所のJeremy Fogel判事は、KinderStartの主張は内容が不十分で、証拠を裏付ける事実が乏しく、あまりに漠然としすぎているとして9件の訴えすべてを退けた。
しかし、Googleに対する訴えのうち数件は「修正の余地がある」ため退けられたことから、KinderStartが訴状を修正し再提訴する可能性は残った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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