ICレコーダー(ボイスレコーダー)としての機能にも一工夫がある。録音時にノイズを検知し、聞き苦しい部分の録音音量を下げる機能「MNR」を備えている。この機能はマイク録音とFM録音で機能する。「MNR」自体の効果は筆者のテスト環境では感じられなかったが、ボイスレコーダーとしての録音機能は、遠近の音でもしっかり拾うことができた。ボイスレコーダーとしての機能は十分だ。
本体の内蔵マイクの音質でも不満はなかったが、少しもっさりとした感じで、解像感に欠ける。それなりの外付けマイクを別途購入すれば、良い音質で録音できそうだ。ボイスレコーディング機能の注意が一つ。録音形式はWMAなのだが、録音ファイルを編集するソフトは付属していない。そのため録音後にファイルの分割を行うには別途、フリーウエアなどの編集用ソフトを入手しなければならない。録音ファイルの分割が出来ないと、議事録などの作成で苦労するので、編集ソフトは欲しかったところだ。
前述したようにWMP10対応の本機はWMP10をインストール済みのパソコンに接続するだけでMTPPlayerとして認識される。Windowsパソコンなら専用のソフトは不要だ。WMP10使ってXA-C109へ音楽を転送したが、使い勝手には難あり。WMP10は曲ごとの移動しか対応しておらず、アルバムごとに移動するにはファイルを開き、すべての曲を再選択して転送することになる。写真などの移動も同じく手間がかかった。
いろいろ試した結果、エクスプローラーを使って、マイコンピュータからパソコンの音楽データの保存先とXA-C109の音楽ファイル保存先を開き、ドラッグアンドドロップで移動するのがもっとも楽だった。ダウンロードした音楽の場合は、この方法は使えず、WMP10経由になるが、手持ちのCDなどをパソコンに保存している場合は、エクスプローラーを使いたい。
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