オーディオプレイヤー、ICレコーダー、FMラジオ--1台3役をこなすビクター「alneo XA-C109」の実力 - (page 3)

ビクター
XA-C109-S
内容:本体にステレオマイクを備え、レコーダーとしても使える多機能オーディオプレイヤーの「alneo」。プレイヤーとしての高音質再生さもさることながら、レコーダー、FMラジオといった部分でもその高性能さが際立つ。実力派オーディオプレイヤーの使い勝手とその音質に迫る。

マイク内蔵でレコーダー機能も充実

 ICレコーダー(ボイスレコーダー)としての機能にも一工夫がある。録音時にノイズを検知し、聞き苦しい部分の録音音量を下げる機能「MNR」を備えている。この機能はマイク録音とFM録音で機能する。「MNR」自体の効果は筆者のテスト環境では感じられなかったが、ボイスレコーダーとしての録音機能は、遠近の音でもしっかり拾うことができた。ボイスレコーダーとしての機能は十分だ。

 本体の内蔵マイクの音質でも不満はなかったが、少しもっさりとした感じで、解像感に欠ける。それなりの外付けマイクを別途購入すれば、良い音質で録音できそうだ。ボイスレコーディング機能の注意が一つ。録音形式はWMAなのだが、録音ファイルを編集するソフトは付属していない。そのため録音後にファイルの分割を行うには別途、フリーウエアなどの編集用ソフトを入手しなければならない。録音ファイルの分割が出来ないと、議事録などの作成で苦労するので、編集ソフトは欲しかったところだ。

  • マイク録音をする場合は、ソースに合わせて音声と音楽を選べる

  • 内蔵マイクで録音した音声もCCコンバーターを使って再生可能だ

音楽ファイルの転送にはエクスプローラーがおすすめ

 前述したようにWMP10対応の本機はWMP10をインストール済みのパソコンに接続するだけでMTPPlayerとして認識される。Windowsパソコンなら専用のソフトは不要だ。WMP10使ってXA-C109へ音楽を転送したが、使い勝手には難あり。WMP10は曲ごとの移動しか対応しておらず、アルバムごとに移動するにはファイルを開き、すべての曲を再選択して転送することになる。写真などの移動も同じく手間がかかった。

 いろいろ試した結果、エクスプローラーを使って、マイコンピュータからパソコンの音楽データの保存先とXA-C109の音楽ファイル保存先を開き、ドラッグアンドドロップで移動するのがもっとも楽だった。ダウンロードした音楽の場合は、この方法は使えず、WMP10経由になるが、手持ちのCDなどをパソコンに保存している場合は、エクスプローラーを使いたい。

  • WindowsMediaPlayer10(以下WMP10)対応なので接続するとMTPPlayerとして認識される

  • 1Gバイトという本体容量を考えるのならばデバイスの設定は手動を選ぶのが賢明だ

  • 音楽CDの取り込みにはWMP10を使用する

  • WMP10を使って「XA-C109」へ音楽や画像データを転送することもできるが、音楽をアルバム単位で移動できないなど自由度はそれほど高くない

  • 音楽や画像の転送は、エクスプローラーから双方のファイルを開き、直接ドラッグ&ドロップでデータ操作するのがおすすめだ

  • 驚くほど感度がよいFMチューナーを搭載。「MNR」を使うことで、より美しい音で録音できる。タイマー録音機能があればなおよかった

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