対応する音楽ファイルはMP3、WMA(WMDRM 102対応)、WAVの3方式。WMAは最新の著作権保護技術「WMDRM 102」に対応する。これによりナップスタージャパンの定額制音楽ダウンロードサービスでの利用が見込まれる。このサービスは月額数千円の利用料を支払うだけで、好きなだけ音楽をダウンロードできる。開始は2006年の秋頃が予定されており、アップルコンピュータのiTunesに対抗する音楽配信の一つとして注目されている。XA-C109はそのサービスで使われるWMDRM 102に対応しているのだ。
定額料金サービスを待たなくてもすでに「MSNミュージックストア」など多くの音楽ダウンロードサイトで利用できるので、「最新の音楽はネットで入手」と考える向きにはおすすめだ。
音質にも気を遣っている。本機には音楽をデジタル化する際に失われた部分を再生時に補完(補う)して再生する波形補間技術「CCコンバーター」機能を備えている。一般に音楽CDをMP3などの圧縮オーディオデータに変換する場合は、非可聴域(聞こえないと言われる周波数)などをカットして音楽データを圧縮している。この変換時には必要な音楽情報も失われることがある。それを補い、原音に近づけるようにするのがCCコンバーターだ。
視聴してみるとCCコンバーターを使うことで、音に厚みがよみがえる。ボーカルは中高域が滑らかになり、ピアノや管楽器はメリハリがつき、楽器ごとのパートがより鮮明に感じられるようになる。ボタン操作でCCコンバーターをオン、オフできるので、交互に試したところCCコンバーターを使うと立体感が増していた。
ただし過度の期待は禁物。文章でこの手の効果を伝えようとすると、どうも針小棒大に伝わりがちだ。たとえば「1000円のヘッドフォンの音質が、数万円のヘッドフォンに化けた」という、ほど大げさな効果はないが、一度使うと欲しくなる機能程度と、受け止めていただければ間違いはないだろう。興味のある方はぜひショップ等で視聴していただきたい。とくにメモリーオーディオのがさついた音質に辟易している向きには、おすすめだ。
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