シャープは7月6日、米国通信事業者のT-Mobileに向けて、GSM/GPRS/EDGEの3つの無線方式に対応したワイヤレスPDA「PV200」の供給を開始した。北米での販売は7月10日からになる予定だ。
PV200は米Dangerとの協業第2弾モデルとなる。前機種のPV100ではDangerが設計をしていたが、PV200はシャープが設計、開発、生産までを一貫して担当した。携帯情報端末「ザウルス」のPDA設計と開発技術に、携帯電話の通信技術を融合させて実現したという。
Bluetoothによる通信のほか、Dangerが通信事業者向けに提供する無線常時接続サービスに対応する。これにより、ユーザーは通信事業者と契約すればリアルタイムチャットやメール、ウェブブラウジングサービスが利用できる。
2.6型の半透過型TFT液晶とQWERTY方式フルキーボード、1.3Mピクセルカメラ、miniSDカードスロットを備える。Java Scriptに対応したフルブラウザを搭載し、AOL、YAHOO!、MSNのチャット機能を利用できることに加え、MP3ファイル対応ミュージックプレーヤー機能、メール、アドレス帳、スケジュール、着メロ、ゲームなども利用できる。
外形寸法は約130×59×22mm、重さは約182g。連続通話時間は約4時間半、連続待受時間は約72時間となる。価格は未定だが、PV100の市場価格が200〜250ドルだったことから、PV200についても同程度の価格になるものとみられる。
日本での展開については未定。北米の若年層ではチャット文化が広く浸透し、いつでもどこでもチャットしたいというニーズが高まっているとシャープではみている。生産台数は月間10万台を予定しており、欧州での販売も視野に入れている。
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