今回の「type T」は、基本的に外見に変化はないが、中身の変化によって駆動時間が延びている。特にソニースタイルのVAIOオーナーメードモデルで選べる Core Solo U1300搭載モデルでは、標準バッテリーだけでもカタログ値で10時間の駆動が可能となっている。もともと長時間駆動という点では定評ある「type T」だが、今回はさらにその魅力が増している。
また、外見でも指紋センサー搭載モデルだけはパームレスト形状に違いがあるが、それ以外に違いはないように見える。ただ、実際はFeliCaポートの位置を右にずらしたり、キートップの仕上げの変更や、パームレストの色変更など、細かな改良を施している。
また、はがしてしまえば関係ないことだが、インテルのCPUのシールが Core Solo や、新しいロゴとカラーのCeleron Mになったことだろう。また、来年のWindows Vista登場に向けて「Windows Vista Capable PC」とも記載されたWindowsのシールも貼られている。
違いがないことがクールとみるか、つまらないと見るかはユーザーの好みによるところだが、極薄の液晶ディスプレイ部分をはじめ、すでに「type T」は十分に先進的なスタイルを持っている。また、モバイルPCとして競合するメーカーの製品では、基本的なスタイルのイメージを変えずにモデルチェンジを行なうことから、いまの段階で無理に変更することもなく、むしろ好ましいと感じる。
「type T」の市販モデルは、ワンセグ受信に対応するVGN-TX72B/Bか、非対応のVGN-TX52B/Bの2タイプとなる。
共通するスペックはCPUにCeleron M 423を搭載、945GMSチップセットに80GB HDD、512MBメモリ、DVDスーパーマルチドライブ(DVD+2層記録対応)、IEEE 802.11a/b/g対応の無線LAN、FeliCaポート、Bluetoothを搭載、さらに指紋センサーとセキュリティーチップを搭載する豪華スペックだ。
ソニースタイルのVAIOオーナーメードモデルでは、装備をもっと細かく選ぶことができる。Celeron M 423では標準バッテリーで7.5時間だが、電源管理機能が優れた Core Solo U1300を選ぶと10時間に駆動が時間が延びる。さらに高性能な Core Solo U1400も選択できる。OSもWindows XP Proが選べる。また、HDD容量を落としたり、光学ドライブをコンボドライブにすることなど、スペックダウンをすれば価格も安くなる。
また英字キーボードや大容量バッテリーを添付させるなどもVAIOオーナーメードモデルならではだ。
液晶画面は、最近流行のツヤ有りタイプ。「type T」は2004年発売の初代からツヤ有り液晶を搭載していたが、実際に使うとそれほど映り込みによる見にくさは感じない。
特にこのサイズの液晶となると、1ドットあたりの点が小さく液晶と目の距離は短めとなる。そのため、顔が液晶に近くなり、見ようとしている液晶画面と映り込んだ周囲の風景の距離の差が大きくなり、実際には気にならなくなる。
また、サイズの問題だけでなく、液晶の輝度も高く、その点でも見にくくない液晶といえる。慣れてしまえば、むしろ従来型のノングレアのほうが見にくく感じる。ノングレアタイプであっても映り込みがないわけではなく、反射する光源がぼやけて映り込むだけにすぎない。さらにノングレアタイプは透明感ある映像や深みのある黒は表示できない。
とはいえ、ツヤありの液晶がどうしても合わないユーザーもいるだろう。こればかりは一度、店頭展示品などで自分の目で現物を確認すべきだ。
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