「type T」はそのイメージから個人用途が多いように思う人もいるかもしれないが、その軽量さと長時間駆動である上、2スピンドル、さらにワイド画面と、筆者のようなモバイルワーカーには都合が良いことばかりだ。2スピンドルは出先で渡されたCD-ROMを即確認するために重宝だし、ワイド画面は上下の高さが低く感じられ、ノートPCを使った打ち合わせやインタビューの際に相手への威圧感を少なくする。
ワイド画面=DVDの視聴ととらえ、個人用途と考える向きもあるが、表計算ソフトで幅広に表示できることはもちろん、ソフトウェアによっては左側に表示スペースを多く要するものなどもあり、ビジネスの現場でも使い勝手が良い。なにより、XGAよりも広い表示スペースを持っていることが損になることはない。しかも「type T」の11.1型ワイドWXGA液晶画面の横表示ドット数は一般的なワイドよりもさらに広い1366ドットだ。
また、最近のVAIOの特長として、余計なソフトが少なく感じることだ。長年PCをさわっている人には、家庭用PCを購入した際の星の数ほどのプリインストールソフトに戸惑っている人も多いだろう。ソフトがインストールされているだけならまだしも、常駐ソフトが多く、起動に果てしなく時間がかかったり、メモリを圧迫して動作を遅くし、さらには動作自体も不安定にしてしまうものもある。
その点、現在のVAIOは常駐がソフトがハードウェアに対するユーティリティー程度と言ってよく、少ないほうだ。デフォルトではVAIOのランチャーが常駐するが、これも簡単に解除でき、後から再度常駐を促す画面が出るという行儀の悪さもない。
ちなみに、ソニースタイルのVAIO Style(法人向け)でのVAIOオーナーメードモデルに限り、VAIOに標準搭載されるAVソフトなどがインストールされないモデルを選ぶことができる。
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