Adobe Systemsは米国時間6月28日、「Flash Player 9」とウェブアプリケーション開発ツールの「Flex 2」の最新版を発表する計画だ。
Adobeのエンタープライズおよび開発者関連事業部で製品マーケティングマネージャーを担当するSydney Sloan氏によると、WindowsとMacintosh向けのFlash Player 9はコードを最初から書き直すことでFlashアプリケーションの性能と「表現」、つまりインタラクティブ性を大きく改善したという。同製品は同社ウェブサイトより無償でダウンロードが可能となる。
Sloan氏は、最新のFlashではLinux向けバージョンも提供する予定と述べたが、リリース時期は明らかにしなかった。
最新のFlashとともに、AdobeはFlex 2製品ラインも発表する。これには、無償で提供するエントリレベルの「Flex 2 Software Development Kit」も含まれる。Adobeは無償版を用意することで、Flashアプリケーションの開発を奨励する狙いだ。
同氏によると、Adobeの目標は、今後3〜5年の間に、Flex開発者を現在の数千人から100万人に増やすことという。
商用バージョンの「Flex Builder 2」は、オープンソースの開発フレームワークのEclipseをベースとしており、価格は1開発者あたり499ドルとなる。最新版では、事前に構築済みのコンポーネントにより開発速度を改善できるほか、Adobeのスクリプト言語「ActionScript 3.0」も活用できるという。
バックエンドアプリケーションと接続するためのサーバソフトウェア「Flex Data Services 2」でもライセンス形式を変更した。同ソフトウェアのExpress版(1プロセッサ)は無償でライセンスされる。ハイエンド版は1プロセッサあたり2万ドルとなる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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