Adobeは米国時間1日に、Flash開発ツール「Flex 2.0」のベータ版をリリースするほか、同ツールの普及促進を目指したライセンスの見直しも発表すると見られている。
もともとMacromediaが開発していたFlexは、Flashプレゼンテーションシステムを使ったウェブアプリケーションを開発するプロ向けの製品だ。
この製品のラインアップには、Eclipseソフトウェアベースの統合開発環境と「フレームワーク」が含まれている。フレームワークとは、アプリケーションの開発時間短縮の目的であらかじめ用意されたコードを指す。また、この製品にはバックエンドシステムを利用する社内アプリケーション用のサーバコンポーネントも含まれる。
Flex 2.0のベータは、Adobe Flash Player 8.5とともに、Adobe Labsサイトで同1日からダウンロードできるようになる。なお、Flex 2.0の完成版は今年第2四半期の出荷予定となっている。
Adobeはこのベータリリースで、Flexパッケージへのコンポーネントのバンドルをやめ、価格を引き下げることで、開発者による同ソフトウェアの採用を促進したい考えだ。
AdobeのJeff Whatcott(エンタープライズ/開発者事業部、シニア製品マーケティングディレクター)によると、Flexを導入する開発者の数を現在の数千人から100万人まで増やすことが同社の目標だという。
Adobeは、「Flex Builder」という開発ツールのベーシック版を無償で公開する。これには、Flex Frameworkとコンパイラ、マニュアルが含まれる。なお「Flex Builder」の価格は1ユーザーあたり1000ドルだ。
一方、バックエンドシステムと接続する「Flex Enterprise Services 2.0」には価格の変更はなく、1サーバあたり約1万5000ドルで販売されるとWhatcottは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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