Microsoftが英国ロンドンの写真カタログソフトウェアベンダーiView Multimediaを買収した。iViewの創業者が同社のウェブサイト上で明らかにした。
iView Multimedia創業者のYan Calotychos氏は顧客にあてた公開書簡で、「Microsoftによる買収を受け、iViewは顧客サービスやサポートを強化し、さらには業界有数の製品を強化できるポジションを獲得できた」と述べた。
iViewのサイトには、本買収の条件に関する情報は記載されていない。一方のMicrosoftは声明で、iViewを買収した理由について「ずば抜けて優秀なデジタル資産管理ソリューションやカタログ化ソリューションなどの製品やサービスを提供しているため」と述べている。
ただしMicrosoftは 「iViewの製品を、いつ、どのように自社の製品ラインアップに統合していくかについてコメントするのは時期尚早である」ともしている。
iViewの「iView Media」と「iView Media Pro」ソフトウェアは、デジタル写真などのファイルを管理するのに利用されている。
Microsoftは写真家やグラフィックアーティストの間で評判の良いツールを獲得したことで、既存のExpressionシリーズを拡充しやすくなったとNPDのアナリストChris Swenson氏は述べる。
Swenson氏は電子メールでの取材に応じ、「デジタル写真やデジタル資産管理は、ウェブデザイン分野の鍵を握る要素だ。そのため、Expressionシリーズに力を入れるMicrosoftにとって、今回の買収は戦略上必要な措置だった」と語った。
Swenson氏はさらに、本買収はMicrosoftがデジタルワークフローソフトウェア市場においてAdobe Systemsに対抗するうえでも役立つという。Adobeは、写真関連作業の管理に利用できる「Lightroom」と呼ばれる製品のテストを進めている。
iViewのCalotychos氏によると、同社のソフトウェアは今後もMacとWindowsの両方に対応するという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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