Microsoftは、設計および開発ソフトウェアの「Expression」シリーズを2007年はじめに投入し、Adobe Systemの顧客ベース獲得を目指す攻撃を強化することになる。
MicrosoftのExpressionデザイナーツール製品管理ディレクターForest Key氏によると、グラフィックデザイナーやイラストレーターをターゲットにした3製品で構成されるExpressionスイートの発売は2007年はじめで、Windows Vistaの出荷から約60〜90日後になるという。
Key氏はまた、「Expression Web Designer」の最初のバージョンであるコミュニティー技術プレビューの公開が6月になることも明らかにした。Expression Web Designerは、JavaScriptなどの各種ウェブ技術を使ってウェブサイトを構築するための製品である。
Adobeは長い間「Illustrator」や「Photoshop」などのプログラムをデザイナーやグラフィックアーティストに提供してきた。AdobeはMacromedia買収により、Flash製品ラインをはじめとするウェブオーサリングソフトウェアを獲得している。
だが、MicrosoftもExpression製品など、各種グラフィックスおよびユーザーインターフェース指向の製品に幅広く投資している。
Microsoftは、先週開催されたウェブ開発者向けカンファレンス「Mix '06」で、「Windows Presentation Foundation/Everywhere」を詳しく解説した。これは、ブラウザにもデバイスにも依存しないユーザーインターフェースツールセットで、一部にはAdobe Flashキラーとの声もある。
「幅広い用途でのユーザーエクスペリエンスに大きく力を入れている。ユーザーエクスペリエンスは劇的にビジネス価値を高めるほど重要なものだと考えている」(Key氏)
Microsoftのフロントエンド戦略で重要なのが、デザイナーとソフトウェア開発者がコミュニケーションを取りやすくすることだ。同社の開発ツール「Visual Studio」とExpression製品は、「XAML」と呼ばれる新しいレイアウト言語を「読める」ようになると、Microsoftは語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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