Intelは、最新マルチコアマイクロプロセッサへの移行を進めるなか、65ナノメートルプロセスのチップ製造を重点的に行う第3のチップ工場を開設した。
20億ドルを投じてアイルランドのレイクスリップに建設したこの工場により、Intelは65ナノメートル製品のリードを拡大できるようになる。Intelは65ナノメートルチップを2005年に出荷するなど、同サイズのチップでは先駆けとなるメーカーの1社。
ナノメートルという単位は、コンピュータチップを構成する数百万個のトランジスタのサブコンポーネントの平均サイズを指している。
この新工場は、Intelが今夏出荷予定の3種類の新チップで復活を目指すなかでの稼働開始となった。
これらのマイクロプロセッサの発売は、同社史上最も重要なものになるとみられている。Intelはデスクトップ用およびノートPC用の「Intel Core 2 Duo」プロセッサ(開発コード名はそれぞれ「Conroe」および「Merom」)を発売する。さらに、デュアルコアの「Intel Xeon 5100」シリーズプロセッサ(開発コード名「Woodcrest」)も発表する予定だ。
一方、ここ最近Intelから大きくシェアを奪っているライバルのAdvanced Micro Devices(AMD)は、65ナノメートルのチップをまだ出荷できずにいる。
Intelの最高経営責任者(CEO)、Paul Otellini氏は声明のなかで、「Intelが今後大きな成功を収めるためのカギは製造能力だ」と述べた。
Intelは、アリゾナ州とオレゴン州でも65ナノメートルの工場を稼働させている。
チップメーカー各社は既に、45ナノメートルプロセスによる高速かつ省エネ型のプロセッサも視野に入れている。たとえばIntelでは、このようなチップを予定通り2007年末にはメーカー向けに出荷できるとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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