McAfeeは米国時間6月16日、リリース予定の消費者向けセキュリティ製品「Falcon」のうち、2種類のテストバージョンをリリースした。
現在入手可能なのは、最上位モデルである「McAfee Total Protection」とローエンドの「McAfee VirusScan Plus」の両製品のベータ版。同社によると、両製品とも「McAfee PC Protection Plus」および「McAfee Internet Security Suite」とともに今夏に発売されるという。
McAfee Total Protectionのテスト参加者は、オンラインバックアップサービスの別のベータプログラムにも参加できる。Symantecが近い将来リリースする「Norton 360」スイートに同様の機能を搭載する予定であることから、McAfeeもその対抗策としてこのプログラムを発表する可能性もある。だが、現段階では、この機能は今後登場予定のそのセキュリティ製品にも統合されていない。
McAfeeの次世代製品はFalconというコード名の新技術をベースにしている。同社は、Norton 360をはじめとするSymantec製品や、Microsoftが先ごろ投入したWindows Live OneCareに対抗するため、5月末にFalconを発表した。
McAfeeはFalconで4種類のバージョンを投入し、消費者が必要なパッケージを選べるようにする。また同社は、複数種類のエディションを提供することで、より高価格なオプションへのアップグレードを顧客に促すことができる。一方、(Microsoftの)OneCareと(Symantecの)Norton 360は「one-size-fits-all」すなわち、1種類のパッケージで全ての問題に対処できる点を売りにしている。
McAfeeはMicrosoftやSymantecと同様、各種防御技術を1つのセキュリティツールに統合した使い易い製品としてFalconベースのソフトウェアを売り込んでいる。同製品は消費者が定期利用料を支払うサービスとして販売される。MicrosoftはOneCareを同じ形で販売しており、SymantecもNorton 360を同様の形で提供する。
McAfee VirusScan Plusはウイルス対策、スパイウェア対策、そしてファイアウォールという基本的な防御機能に加え、ウェブ検索結果を格付けするSiteAdvisorや、ハードディスクのデフラグなどを行う各種PC診断ツールも搭載すると、McAfeeは語っている。
同ラインアップでMcAfee VirusScan Plusの次に機能数が少ないのは「McAfee PC Protection Plus」だ。これは、データをCD、DVD、外付けドライブ、あるいはネットワークドライブにバックアップする機能を備えている。この製品は、McAfeeのOneCare対抗製品と位置づけられる。
Internet Security Suiteには、フィッシングやスパム対策機能のほか、ペアレンタルコントロール機能も搭載される。さらに、ID盗難保護機能も搭載され、クレジットカード番号などの個人データがインターネットに転送される際は警告を発すると、McAfeeは語っている。
4バージョン中最上位の「McAfee Total Protection」は、無線ネットワークセキュリティ機能を備えており、この機能が唯一、McAfee Internet Security Suiteにはない機能だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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