15時前後には、平松氏が降壇。議長の山崎氏より平松庚三社長とUSENの宇野康秀社長ら6人を取締役に選任する案のほか、定款の一部変更、監査役3名の選任、監査役報酬額の改定の4項目の決議事項に関する説明が行われ、質疑へと入った。
株主からは、ライブドアの前社長であり、現在も同社の大株主である堀江貴文氏に関する質問も出され、それに答える形で、同氏は議決権を現経営陣に委任し、総会を欠席している旨が説明された。
そのほか、株主からは「あれだけの不祥事を起こしていながら、臨時株主総会を平日に行う真意を問いたい」「現時点で事業に投資する資金があるのであれば、少しでも株主に対して返還すべきではないのか」という、同社の姿勢に対する厳しい意見が出される一方で、「ライブドア社員は萎縮せずがんばってほしい」と、同社の今後を激励する言葉も聞かれた。
その後、約2時間20分にわたり、株主からの質疑を受け付けていたが、17時20分ごろ、議長である山崎氏が「議論も尽くされたと思いますので採決に移ります」と発言。その時点で10名近い質問者が残っていたため、「反対」「勝手に進めるな」などの怒号が飛んだが、議長は会場の株主に対して拍手による賛同を求める形で採決を進行。4議案をすべて可決し、総会は終了した。
総会終了後、経営陣は即座に退場し、株主の多くも会場を後にしたが、質問を途中で打ち切った会社側に対して不満を持った一部の株主が「それがおまえらの誠意か」「出てこい」と怒声を挙げて前方に詰め寄るなど、総会終了後の会場は一時騒然とした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」