Dellは、技術者が高速インターネット接続を介してPCのトラブルシューティングを実施するリモートサービスを提供する。Dellはこのサービスを通して、技術サポートプログラムに対する批判を抑えたい意向だ。
Dellの米国時間6月2日の発表によると、ユーザーは、購入したマシンが保証期間中であれば、マンツーマンのオンライン技術サポートサービスを無料で受けられるという。
新サービスのDellConnectでは、同社の技術サポート担当者がユーザーの許可を得たうえで、PCにリモートからアクセスし、トラブルシューティングを実施する。ユーザーは、トラブルシューティングが行われる様子を画面上で確認することが可能だ。このサービスで提供されるのは、ソフトウェアアップデートのダウンロードや診断ツールの実行、設定上の問題の特定といった作業だ。Dellは以前、Dell-On-Callプログラムの一環として同様のサービスを提供していたが、遠隔地からのサポートを受けられるのは「Dell XPS」モデルのユーザーに限られていた。
しかしDellは、多数の顧客が同社のサポートプログラムに不満を抱いていることに気付いたという。同社は数週間前、サポート業務の改善に1億ドルを投資すると発表していた。Dellの最高経営責任者(CEO)Kevin Rollins氏はテネシー州ナッシュビルで開催された記者会見でDellConnectプログラムを発表し、ナッシュビルのサポートセンターに配置された従業員の数を1000人から4500人に増やすと述べた。
同社がDellConnectプログラムを提供する背景には、費用のかかる戸別訪問を減らしたり、ドライバ不足やウイルス除去のような比較的単純な問題を解決してあげることで、他のサポートベンダーに顧客をとられないようにしたいという意向がある。
Dellの顧客は保証期間内であれば、DellConnectサービスを無料で利用できる。ユーザーが同サービスにアクセスするには、高速ブロードバンド接続環境をととのえる必要がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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