激情的な大学バスケットボールコーチであるBobby Knight氏はかつて、ジャーナリストに対する見解を述べたことがある。意図したことではないが、同氏の見解は、新聞社がインターネットブロガーへの対応に苦労している理由を説明しているのかもしれない。
ワシントンポスト紙の1983年の記事によると、インディアナ大学のコーチ時代のKnight氏は、「われわれはみな、小学校2年生で書くことを学ぶ」と述べている。「しかし、その後、ほとんどがもっと大事なことをする」(Knight氏)
いわゆる市民ジャーナリストが書くブログは、ますます新聞と読者を取り合うようになってきている。Forrester Researchの最近の調査によると、18〜24歳のインターネット利用者のなかでは、ブログと新聞ウェブサイトの読者数のシェアは両者とも同じで約17%を占めているという。
「全体的には依然として新聞の読者層のほうが大きい」とForresterのアナリストであるCharlene Li氏は言う。「しかしブログは急激に追い上げてきている」(Li氏)
最初はブログからの不意打ちを食らった新聞社や守旧派の通信社であるが、今度は自らブログを立ち上げて巻き返しをねらっている。しかしこれまでのところ結果は複雑である。Austin(Texas)American-Statesmanなどの新聞は、ブログを使って初めて読者にニュースの発信者となる機会を与えているが、Washington Postなどは、ブログへの盗作の訴えや、編集者なら誰もが恐れる言葉である「退屈」とのレッテルを貼られないように苦戦している。
1世紀の歴史をもつ通信社のAssociated Pressは先週、ブログ投稿記事の検索エンジンTechnoratiとのクロスマーケティング協定に署名した。TechnoratiはAPの記事にリンクを貼っているブログをスキャンすることで合意している。さらにTechnoratiは、オリジナルのAP記事とともにこれらのブログも掲載するウェブページを作成する。
この協定は、Washington PostやNewsweekの所有者であるWashington Post Co.とTechnoratiとの間で取り交わされた同様の合意に続く動きである。
The Arizona Republic、Des Moines Register、そしてSan Jose Mercury Newsも5月に入り、ブログシンジケーションサービス事業者のBlogBurstと提携する一連の出版社に仲間入りした。合意条件によると、新聞社各社はBlogBurstに登録された1500以上のブログのいずれからでも出版することが可能となっている。
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