ニュース報道に重点を置く新興ブロググループに、世界が注目するイラクの議会選挙をリアルタイムで報道するという、またとないチャンスが巡ってきた。
今年の秋に登場したPajamas Mediaは米国時間14日、モスルやナジャフを含むイラク国内8カ所にブロガーやレポーターを配置すると述べた。同グループは、24時間体制で写真や動画入りの記事を配信する計画だ。
Pajamasによると、ブロガーには時給ベースで報酬が支払われるという。同グループは、機材のレンタル代や購入資金を提供し、記事を英語に翻訳することも計画している。
イラクの議会選挙の報道にあたり、Pajamasは、バグダッドを拠点に開設して2年目の「Iraq the Model」というブログと協力している。
ブログ全般、またPajamas Mediaのようなブロググループは、事件が発生した場合などにオンラインでニュースを伝えるうえで、有力な提供手段の1つとみなされるようになってきた。ブロガーや「市民ジャーナリスト」は、この夏メキシコ湾沿岸を襲ったハリケーン「カトリーナ」に関する報道でその可能性を見いだした。
Pajamas Mediaという名前は、ブロガーはパジャマ姿で家でごろごろしているだけだ、という評論家への皮肉をこめたものだ。
Pajamasによるイラク議会選挙のような出来事の報道は、進化するために必要な1つのモデルだと、共同創設者のRoger Simonは声明のなかで述べた。「われわれが行っている正しいこと、間違っていること、そして行うべきなのに行っていないことに関するコメントは、大変重要で、これこそわれわれが求めている情報だ」(Simon)
イラク国内のブログが表舞台に登場したのは2年前のことで、Salam Paxというペンネームのイラク人ブロガーが、バグダッドに米軍が侵攻し、軍事活動を開始したことを生々しく伝えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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