サンフランシスコ州サンマテオ発--Symantecが、オンライン取引する個人向けに新しいセキュリティ製品を準備している。
Symantecの幹部が米国時間5月31日に述べたところによると、新製品「Norton Confidential」は、機密情報を盗み取ろうとするフィッシングサイトや悪質なソフトウェアからユーザーを保護するものだという。さらに、同製品は信頼できるウェブサイトを判別し、ログイン名やパスワード、クレジットカード番号、その他オンライン取引に使用される情報を管理すると、同氏は述べる。
Symantecのコンシューマプロダクト部門でグループプレジデントを務めるEnrique Salem氏は、当地で開催されている同社の金融アナリスト向け会合のプレゼンテーションで「Norton Confidentialを擁して、われわれは『トランザクションセキュリティ』という新しい市場へ参入する」と述べた。
Symantecは「Symantec Voyager」という開発コードでNorton Confidentialを開発してきた。同製品には、Symantecが2005年9月に買収した、フィッシング対策技術の専門企業WholeSecurityのテクノロジが搭載されている。Symantec関係者によると、同社は近々、同製品のマーケティングを開始する予定だという。
Salem氏によると、WholeSecurityの技術を使用することによって、Norton Confidentialはユーザーがネットサーフィンをしているときに危険性の高いウェブサイトを判別してくれるという。また、近々登場する信頼性の高いウェブサイト用セキュリティ証明書などを利用して、ウェブサイトが本物であるかどうか調べることができるという。
加えて、同製品はパスワードを盗むトロイの木馬やキーロガーといった「クライムウェア」から、ユーザーを保護する機能も備えている。「これは新しいタイプの脅威だ。攻撃者は、ユーザーが機密性の高い情報を入力するのを見てキャプチャーし、悪用するのである」(Salem氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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