かつては検索だけで知られていたGoogleだが、現在は電子メールから広告に至るまで、ありとあらゆるものを提供している。そこにさらに追加されるかもしれないサービスがある。同社はある種のショッピングカートシステムの展開に向けて準備中という噂があるのだ。
米国ZDNet.comの報道によると、 googlecheckout.net/googlecheckout.org/googlecheckout.infoのドメインを、DNStination, Inc.という企業が登録しており、ブログ界では様々な憶測が流れているという(なお、googlecheckout.comは別の会社におさえられている)。先頃発表されたYahooとeBayの提携を受けて、GoogleもEコマースに乗り出すのではないかというのが、大半のブロガーの憶測のようだ。
Googleの名前でドメインが登録されているわけではないのに、こうした憶測が流れるのには、理由がある。Googleの最高経営責任者(CEO)Eric Schmidt氏は2005年6月に、Googleがオンラインの支払いシステムを開発していることを認める発言をしているうえ、上記3ドメインのレジストラーがMarkmonitor.comになっている。Markmonitorというのは、企業ブランドを保護するためにインターネットドメインの登録を行う事業者なのである。
果たして、Google Checkoutはどのようなものになるのか。今は誰もそれを知らない。だが、その使い道についてはさまざまな憶測が飛び交っており、特に「電子ウォレット」または「ショッピングカート」のようなものになるという説が有力だ。
米国News.comでは、ブログ界の反応が以下のように紹介されている。
「Googleは、AdSenseの仕組みについて秘密にしていることだけでなく、中小企業から金を搾取していること、ワンクリック詐欺についての十分な対策を講じていないことについて、最近激しい批判を浴びている。信頼回復のためにGoogleが最も避けたいことは、AdSenseで失敗することだ。そう考えれば正規購入をトラッキングできるようにする動きにも説明がつく。AdSense自体に支払い機能を直接統合するより効果的な方法がほかにあるだろうか」(Ars Technica)
「どちらにせよ、万一本当であれば、それはYahooとeBayの提携への最初の答えのように私には見える。また、中小企業とのオンラインでの結びつきを強化するための方法のようにも見える」(Search Engine Lowdown)
「ウェブ上の憶測は『googlecheckout』の登録の件にかなり集中しているようだが、われわれの関心は、GoogleとMasterCardの間で進められているのは何かということだ。それはPayPalとMasterCardの提携に酷似したものになる可能性がある。しかしGoogleはこれまで大手企業に対して他とは異なる協力関係を求めてきた会社でもある」(Simple SEM)
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