沖データ、A3カラープリンタで手書き入力技術「Anoto」用紙が印刷可能に

ニューズフロント2006年05月22日 19時58分

 沖データは5月22日、A3カラーページプリンタ「MICROLINE 9600PS」をAnoto Qualified Printer適合プリンタとして認定したと発表した。

 Anoto Qualified Printerは、スウェーデンAnoto Groupの手書き入力技術向け専用紙/専用帳票をオフィス用カラープリンタで印刷するための規格。沖データとAnotoが認定作業を行っている。

 Anotoの手書き入力技術は、専用の用紙に専用ペンで書き込んだ文字や図形をデジタルデータに変換できる。専用紙には、0.3mm間隔の微細なドット「アノトパターン」が全面に印刷されており、デジタルペンがこれを読み取ってペンの軌跡をデジタル化する。用紙上のパターンを読み取るだけなので、アノトパターンが印刷された帳票にデジタルペンで文字や図形を記入すれば、キーボードやタブレットを使用することなくデータをデジタル化し、入力、保存、送信できる。

 MICROLINE 9600PSは、2005年5月に販売を開始したカラーLEDプリンタ。A4用紙に印刷する際の最大速度は、フルカラー時が36ppm、モノクロ時が40ppm。ページ記述言語(PDL)として、米Adobe SystemsのPostScript 3を搭載している。税込み価格は41万7900円。

 また、沖データは、給紙方法や両面印刷の選択といったプリンタプロパティの自動付加ソフトや、オリジナル帳票とアノト機能対応専用紙の印刷色を一致させるカラー調整技術について、アノト機能アプリケーション開発企業向けのサンプル出荷を開始した。「アプリケーション開発会社がこれらソフトを組み込むことで、より柔軟で色再現性に優れたアノト機能対応専用紙を印刷することが可能となる」(沖データ)

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