ソニーは5月16日、Blu-rayディスクドライブを搭載したノートPC「VAIO type A」とデスクトップPC「VAIO Type R」、文庫本サイズのモバイルPC「VAIO Type U」を発表した。
Blu-rayを搭載したPCとしては、富士通から37型の液晶を搭載した一体型デスクトップ型PCが4月に発表されているが、ノートタイプとしてはVAIO type Aが初となる。マグネシウム合金を使用した高級感のあるデザインで、光沢感のあるプレミアムブラックの天板を搭載し、17型ワイド液晶WUXGAと大画面ながらも筐体の厚みは33.5mm(最薄部)。発売は6月24日、市場想定価格40万円前後の予定。また、Blu-rayを搭載していない17型ワイド液晶WXGA+モデルは、7月8日より28万円前後となる見込み。この他にもBlu-ray搭載のデスクトップPC、VAIO Type Rも発表された。6月17日より38万円前後で発売予定だ。
また、Blu-ray搭載PCの発売にともない、6月17日よりBlu-rayディスクも発売される。追記型のBD-Rディスクは1900円前後、繰り返し記録可能なBD-REディスクは2700円前後。
また、同日登場したタブレット機能を持つモバイルPC「VAIO Type U」は、5月27日より発売し、市場想定価格は17万円前後。大きさは、幅150mm×高さ32(最薄部)〜38(最厚部)mm×奥行き95mm。重さは約520gだ。「文庫本サイズの大きさで、いつでもどこもでも使えるようにした」(VAIO事業部門 企画部 楡井謙一氏)という。ディスプレイをスライドさせるとキーボードがお目見えする。筐体の左上には指紋センサーが、中央には内蔵カメラがついている。撮影は、静止画はもちろん、TV電話としても使うことができる。利便性を考え、ブラウザやメールソフトなどがボタンひとつで起動する「VAIOタッチランチャー」も搭載したという。本体と同日発売されるオプション製品Bluetooth GPSユニット「VGP-BGU1」(1万8000円前後)を使用すれば、プリインストールされた地図と連動してルート検索などが可能だ。この他にも、Bluetoothオーディオコントローラー「VGP-BRM1」(1万円前後)を使用すれば音楽をワイヤレスで楽しめる。
フルWindowsを搭載したタブレット機能を持つモバイルPCといえば、“Origami Project”で話題を呼んだマイクロソフトらが推進する「Ultra-Mobile PC」(UMPC)がある。UMPCとの関係については「Origami Projectについては、良い悪いと言うつもりはない。Origamiが登場する前から VAIO Type Uを発売していた。たまたま出てきたOrigami Projectが似ているものだっただけ」(VAIO事業部門 部門長 石田佳久氏)と話した。
また、HDDではなく、16Gバイトのフラッシュメモリを搭載したVAIO Type Uを開発していることを明らかにした。6月下旬をめどに発表する見込み。形はまったく同じだとしており、構造上、HDDのようにディスクの回転などがないフラッシュメモリは、よりモバイルに適しており、耐久性に優れたものになるとしている。
ソニーは、“スペックだけではモノは愛せない”として、「Pride of Ownership」をコンセプトに、所有するよろこび、使うよろこびを訴求していきたい考えだ。発表の中で石田氏は、「ただ安ければいい、使えればいいというのは疑問。スペック以外の独自性を軸にして展開し、デザインやスタイルの独自性を追求したい」と語った。
※お詫びと訂正:新たに発表予定のVAIO Type Uについて、160Gバイトと記載しておりましたが、16Gバイトの誤りです。ご迷惑をおかけしたことを深くお詫びし、訂正いたします。
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