CIWは過去に、複数の機器を統合して使用することに力を入れていた。その実験は継続されており、PDAやタブレットPCのような携帯ビジネス機器にはRFIDタグが付けられている。
MicrosoftはタブレットPCに対して、ユーザー名とパスワードの代わりに生体認証(指紋、網膜スキャン、手書きなどによる認証)を用いるログイツールとしての可能性を見出している。CIWは、ユーザー毎に設定された優先順位に基づいて情報へのアクセスをコントロールする道具として、複数の生体認証を自動的に適用することが可能だと主張している。そして、こういった生体認証は、ユーザーが複数のサーバ間やプラットフォーム間、さらには企業間を移動するのに従って自動的に適用されることになるという。
CIWはこれまで、仮想の小型装置製造会社に取り組んだり、企業内のマルチプラットフォーム環境での運用を想定したりしてきた。CIWが新たに取り組む設定は、製薬会社で、「ファイアウォールの向こう側」にある多数のコンポーネント、例えば研究所、薬事審査を行う政府機関、製造会社、流通業者、薬局、医師、薬を購入する患者とやり取りを行う企業である。
CIWはこの新たな設定によって、プラットフォーム間やサーバ間だけではなく、企業間におけるソフトウェアアプリケーションの利用を検証することができるようになる。また、開発と検証を行う多くの業界が定期的に対処する必要のあるコンプライアンス問題について実験できるようにもなっている。
CIWの仮想オフィスは3500平方フィート(約325平方m)の広さを持ち、2006年には1万人の訪問者があると予想されている。2002年の運用開始以降、同オフィスには政府高官やジャーナリストだけではなく、Fortune 2000企業の幹部が訪れ、見学したり、実際に利用したりしている。
訪問者らは、CIWのスタッフのガイダンスに従って、同環境に入り込んでテクノロジを使用することができる。このオフィスを訪問する企業幹部らは双方向のロールプレイングを行うことによって、CIWの新アプリケーションを評価し、Microsoftに対してテクノロジ向上のためのフィードバックを提供することができる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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