TiVoとBrightcoveは、TiVoの登録加入者がBrightcoveから動画を入手し、デジタルビデオレコーダーに記録できるようにすることで合意した。この提携により、一部のウェブサイトは事実上テレビでの視聴が可能になる。
Brightcoveはウェブ上で動画を公開、配信するツールを専門に扱う会社で、「Farmers' Almanac TV」、National Lampoon、Barrio305、「Shipwreck Central」などを顧客に抱えている。2005年末には、America Online(AOL)をはじめとする数社がBrightcoveに1600万ドルを投資している。
TiVoとBrightcoveの今回の提携により、Brightcoveの顧客企業は自社の商品をテレビで視聴させることが自動的にできるようになる。別の言い方をすれば、ビデオオンデマンド方式でニュースと見本市を専門に扱う「Expo TV」のように、ケーブルネットワークに時間枠がなかったり、よい時間帯に枠を持っていなかったりするネットワークのための、放送装置の役割をTiVoが果たすことになる。
Brightcoveの最高経営責任者(CEO)Jeremy Alliare氏は、「Brightcoveの番組なら、TiVoを使ってテレビで視聴できる」と話す。
両社はコンテンツパートナーとダウンロード機能を段階的に増やしていく予定だ。
北米では誰もが知っているTiVoだが、いまだにアナリストからは、もっと大規模な競合企業に吸収合併されるか打ち負かされる会社だと見られている。TiVoは2006会計年度(1月31日まで)の決算で3440万ドル近い純損失を計上した。7984万ドルあまりあった2005年会計年度の純損失と比較すれば改善されたが、新規登録加入者の増加のペースは2005年に比べて落ち込んでいる。
TiVoは4月に、EchoStar Communicationsを相手にした特許訴訟で7390万ドルを勝ち取っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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