カリフォルニア州サンフランシスコ発--Scott McNealy氏はSun Microsystemsの最高責任者(CEO)を辞任したが、ゴルフを楽しむ時間はないようだ。
そこでMcNealy氏は、サンフランシスコで開催されているSymantecの「Vision 2006」カンファレンスの壇上から聴衆に向けて数個のボールを打つことにした。同氏は、Sunのトップ交代劇後、同社会長として初めて公の場に姿を現し、同カンファレンスの2日目に基調講演を行った。
McNealy氏はSymantecの企業顧客で埋めつくされた会場に向けて、まずSunの製品およびビジョンを語った。「CEOを辞任した現在、Sarbanes-Oxley Act(米国企業改革法)などの対応に追われることもない。わたしもう少し先を見据えている」(McNealy氏)
「われわれは氷河時代、石器時代、鉄器時代、産業時代、情報時代へと変遷し、現在は参加の時代に突入した」とMcNealy氏は述べた。参加の時代では、あらゆる人がデータを作成し、情報を伝達する。Sunはデータセンターでそれを実現するための重要な役割を担うよう努めると付け加えた。
「Sunには極めて明確な使命がある。それは、あなたの組織がその参加コミュニティを構築できるようデータセンターの装備を提供することだ。仮にあなたがデータセンターを持っている場合、われわれは床、天井、壁を所有したいとは思わない。われわれが所有したいと考えているのは、その内部にあるすべてだ。最良の組み合わせ(ベストオブブリード)では複雑になるばかりだ」(McNealy氏)
また、Symantecも同様に包括的な保護について大々的に打ち出しており、データセンターの管理やデータおよびオンライン処理の保護を一元的に提供する企業となることを目指している。SunとSymantecは併せて何百という顧客を持っており、Sunは年間1億5000万ドル相当のSymantec製品を売っているとMcNealy氏は述べた。
McNealy氏は、エネルギー効率のよい製品を開発しているSunの取り組みを大々的に宣伝し、それらの製品がデータセンターの稼動に関連した冷却などの企業のコスト削減に繋がると述べた。McNealy氏が打った同氏署名入りのボール2個を捕球した場合の賞品として、「Sun Fire T2000」サーバは十分であった。McNealy氏は同サーバの「CoolThreads」技術を紹介し、「サーバが稼動している時でも触ることができる」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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