この点に関しては、9日午前に、ハリウッドで任天堂が大々的な記者会見を開いたときに明らかになるかもしれない。またその直後には、同じくハリウッドで開催されている世界最大のゲーム見本市「E3 2006」において、Microsoftの記者会見も開かれる予定だ。
Microsoftついては特に、大ヒットゲーム「Halo 2」の続編となる「Halo 3」の開発についての公式発表が行われると見られている。さらに、同社がXbox 360用のHD DVDドライブを発表するとの予想もある。
E3は10日から本格的に始まり、何万人ものゲーム業界関係者が、この毎年定例となったマーケティングの大イベントのためロサンゼルスに押し寄せる。
いずれにしても、PS3の価格が最低でも499ドルと決まったことで、同ゲーム機がソニーの決算に大きな打撃を与える可能性が高くなった。CNET News.comが2月に報じたように、PS3の構成部品のコストは少なく見積もっても800ドルにはなると見られるからだ。
ソニーは、「PlayStation(PS)」「PlayStation 2(PS2)」「PlayStation Portable(PSP)」など、PlayStationシリーズのゲーム機としての寿命を10年と見ている。したがって同社としては、いずれは十分な利益を上げられる程度まで部品コストが低下するものと見込んでいる。
しかし短期的に見ると、消費者がPS3の購入に支払う金額は、ソニーが製造にかける費用をはるかに下回る可能性が高い。そして、そのことが他の事業との関連で同社を圧迫する可能性もある。
それでも8日の記者会見で、SCEAは、PS2およびPSPは今なお大量に売れており、これらの販売台数が近い将来減少するとは考えていないことを強調した。
事実、ソニーはPS2がさらに1000万台売れると予想していると、平井氏は語った。また、PSPについては、同社の2006年会計年度が終了する2007年3月31日までにさらに1200万台を販売し、総販売数は2900万台に達するものと見込んでいる。
いずれにしても、SCEAがPS3の価格をついに発表したことは、何カ月もの間飛び交っていた憶測を鎮める意味で、重要な動きといえる。またこの発表によって、消費者にはPS3の高価格に慣れるために6カ月という期間が与えられたことになる。この慣れが販売台数の大幅増加につながることをソニーが期待しているのは明らかだ。
またSCEAは、PS3発売と同時あるいはその後に発売される予定のゲームタイトルを多数発表した。
Electronic Artsの最高経営責任者(CEO)Larry Probst氏は壇上に登場し、同社が「Madden NFL」「NBA」「Tiger Woods PGA TOUR」の新バージョンなどPS3用の10タイトルの開発に取り組んでいることを明らかにした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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