小型軽量、手のひらサイズのハイビジョン ソニー「HDR-HC3」

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ソニー
HDR-HC3
内容:ソニー「HDR-HC3」は、手軽にハイビジョン撮影ができて好評だった「HDR-HC1」の後継機だ。大幅に小型・軽量化され、使い勝手も向上。搭載された撮像素子は、新開発の「クリアビッドCMOSセンサー」。HC1が苦手だった暗いシーンでの描写が大きく改善されている。

手のひらにスッポリ収まるハイビジョン

 ハイビジョン対応の大型テレビの普及で、今までのビデオカメラの画質に満足できないユーザーが増えている。そこで注目されているのが、「デジタルハイビジョンハンディカム」だ。ハンディカム特有の使いやすさと名前が示すとおりの小型軽量ボディーで、高画質のハイビジョン映像を記録、再生を実現する。

 HC3の撮像素子には、新開発の「クリアビッドCMOSセンサー」を搭載。DVカメラ(スタンダード画質)と比べ、約4.5倍の情報量を持つハイビジョン映像の膨大な信号を高速処理し、高精細な映像を記録可能だ。また、400万画素相当の静止画記録も実現している。

 記録メディアは、従来から使われているミニDVテープを使用。DVテープにハイビジョン映像をMPEG2圧縮で記録する「HDV」という記録形式だ。いまやミニDVテープはコンビニでも売られているほど普及しているので、いざというときでも入手しやすく安心だ。また、DV形式の記録・再生にも対応しているので、今まで撮りためたDV形式のテープも再生が可能。DVカメラからの乗り換えにも不安がないのはうれしいところだ。

デザインと質感にこだわったボディー

  • レンズは光学10倍ズームのカール ツァイス「バリオ・ゾナーT*」レンズを採用。レンズ上部には、静止画用のインテリジェントフラッシュを搭載。レンズカバーは、電源に連動して自動開閉するので、レンズキャップをなくす心配や、着脱する煩わしさがなくなった。

 HC3の本体質量は約500g。コンパクトなボディーに凝縮された高性能なメカニズムにより、最近のビデオカメラとしてはやや重い印象を受ける。しかし、実際に手に取ってみると、その質感や“作り込み”に驚かされる。ビデオカメラは機能や使い勝手も重要だが、HC3にはそれ以上に「所有する満足感」や「モノとしての存在感」がある。

 細かいパーツは、細部に至るまでデザインされ、加工が施されている。例えば、レンズ周辺パーツは、複数の金属パーツを組み合わせて作られている。正面からよく見ると、円ではなく楕円形だ。フラッシュやオートレンズシャッターなどのデバイスが集中するレンズ部だが、使いやすく、それでいてコンパクトにするために、あえて高精度が要求されるデザインを採用しているのだ。

  • 電源スイッチとモード切り替えを兼ねたダイヤルは、ハンディカムシリーズ共通。誤動作を防ぎながらも、使い勝手は良好。背面は、ほかに録画ボタンだけ。操作のほとんどをタッチパネルで行う事で、ボタンやダイヤルなどが極端に省略され、シンプルな外観を実現。

  • テープデッキ部が収まったグリップ。DVDカメラのように、長時間の連続録画でグリップが熱くならない。小さな手の人から、少々大きめの人まで、自然とグリップすることが可能だ。ベルト位置もよく、しっかりとカメラをホールドし、安定した撮影ができる。

  • 液晶モニター側には、いくつかのボタンやダイヤルなどが露出している。これらは、タッチパネルの操作からではなく、素早くアクセスする必要がある機能、タッチパネルを使わずに使いたい機能を厳選したボタン類だ。ビューファインダー使用時に威力を発揮する。

 HC3では、カラーバリエーションモデルも用意されている。エントリー向け機種では、カラフルなバリエーションをよく見かけるが、HC3クラスのカメラでボディーカラー違いがあるのはめずらしい。シルバーとブラックの2種類なのだが、単なるカラーバリエーションモデルとしての展開というよりは、一眼レフカメラのシルバーモデル、ブラックモデルといった色分けの存在に近い。だからどちらも、けっして派手ではない。シルバーはUVコート加工、ブラックはちりめん加工といったそれぞれ違った仕上げも、また魅力だ。どちらも高級感があふれ、目の前にすると、正直「どっちがいいかなぁ」と、いつまでも迷ってしまう。ちなみに、シルバーとブラックで共通する外部パーツは15%ほどしかなく、そのほとんどはカラーに合わせて素材や加工が違う。これほどまで、ボディーの仕上げに力を入れたビデオカメラは少ない。

  • シルバーとブラック、そのどちらを選んでもけっして後悔しないであろう仕上げの良さ。間近で見ると、シルバーとブラックの加工の違いがよく分かる。シルバーは高級車のイメージ、ブラックは高級一眼レフのイメージといったところか。

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