やはりビデオカメラは、撮影時にその真価が問われる。HC3はハンディカム伝統のタッチパネル液晶をはじめ、数々の使いやすさが満載されている。そのひとつ一つがメーカーのお仕着せの機能ではなく、ユーザーの立場に立って考えられたものだ。それは、業務用ビデオカメラからコンシューマー機まで、長年ビデオカメラを作り続けてきたソニーが積み重ねてきた経験と実績によるものだ。
前述したデザインや質感へのこだわりは、他に類を見ないものだったが、HC3は単なるデザイン優先で作られたカメラではない。しっかりと「使いやすさ」を計算し、撮影者が気持ちよくハンドリングできるような工夫が随所にされている。
撮影時の機能としては、リアルタイムで明るさの分布が見られるヒストグラム表示や、テレ端で約37cmまで近づける「テレマクロ撮影」などがあり、撮影にこだわる中級者も納得だ。もちろん、そんな難しい操作はできない! という初心者には「シンプル」ボタンを押すことで、すべて自動のカメラまかせで撮影できるモードも用意されている。また、3秒間の映像を12秒にする「なめらかスロー録画」や、おなじみのナイトショット機能など、撮っても見ても楽しい機能だ。
これほどまでに完成度が高いビデオカメラの登場は感に堪えないのだが、もろ手を挙げて喜べない由々しき問題もある。気にならない人にはまったく気にならない事かも知れないが、一度気になってしまったら、とことん気になってしまうのだ。それは液晶モニター使用時のコントロールダイヤルの使い勝手と、モード切り替え表示、フラッシュ切換ボタンなのだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境