2度あることは、3度あるということなのか。Microsoftの「Outlook Express」用のセキュリティ修正プログラムが一部のユーザーに問題をもたらしているが、先週公開の修正プログラムがトラブルの元となるのはこれで3度目である。
Microsoftの広報担当者は米国時間4月20日、同修正プログラムが原因となる問題について複数の報告を受けたことを明らかにした。先週公開の月例パッチに含まれる5つの修正プログラムのうち2つが問題の原因となる場合があることを、同社は既に認識しているという。
本件に関して同社はまだ調査中だと述べる。同広報担当者は電子メールによる声明で「まだ何も確認されていない」と説明する。
Microsoftのウェブサイト上のフォーラムでも、今回の修正プログラムを実行後に電子メールクライアントに複数の問題が発生しているとのユーザー報告が挙がっている。アドレス帳にアクセスできない、「未送信メール」フォルダの中にあるメッセージを開いたり送付したりできない、テンプレートが使えない、といったものだ。
今回のOutlook Express修正プログラムは、「Windows Address Book」の扱い方法に関する問題を修正するものだ。同社は先週の「Security Bulletin MS06-016」の中で、「WAB」という特別なファイル開くと悪質なコードが実行され、攻撃者がそのWindowsマシンをコントロールできるようになると説明していた。
ほかにも一部のユーザーを困らせている修正プログラムがある。まず「Internet Explorer」用の包括的な修正プログラムが一部のウェブアプリケーションを破壊する可能性がある。またWindowsの修正プログラムも、Hewlett-Packardの特定の写真共有ソフトウェアかファイアウォール「Kerio」を使っているコンピュータに問題を起こす可能性がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」