「映画制作者には表現したいことがある。それなのに、ハリウッドの収入モデルに従った作品を作らされるケースがあまりにも多すぎる。短編映画には、制作者の魂が込められている」(Reitman氏)
Atom Entertainmentの映像部門、Atom Filmsのゼネラルマネージャー、Scott Roesch氏は、こうした魅力を持つウェブは、今後、メジャー映画の二軍的扱いを脱する可能性があると話す。Atom Entertainmentでは、ゲームや短編映画、アニメーションを集めてウェブ上で公開している。
「インターネットをさらなる飛躍への踏み台として使うのではなく、もっぱらインターネット向けに短編映画や長編を制作する人も登場するだろう」(Roesch氏)
ウェブに活躍の場を移した有名クリエーターには、ほかにもアニメーターのAdam Philips氏やカナダの独立系映画制作者、Jeff Macpherson氏がいる。
Macpherson氏は、AppleのiTunesで最も人気のあるビデオキャストの1つ、「TikiBar TV」を制作している。Macpherson氏のアパートで撮影されるTikiBar TVは、あるドクターがカクテルを処方して患者の悩みを解決する、シリーズ物のコメディだ。カナダの新聞National Post紙に2006年1月掲載された記事によると、この作品のおかげで、Macpherson氏はポッドキャスティングの制作資金を確保できたほか、同氏が制作した長編映画の1つに、映画会社が関心を示しているという。
Macpherson氏はNational Post紙に「ポッドキャスティング(のおかげ)で、私の映画制作にも新たに注目が集まっている」と話している。
一方、Phillips氏は、以前はDisneyのアニメーターだったが、現在はインターネット向けのFlashアニメーション制作に活動の中心を移している。Biteyという半人半獣の生き物を描いたアニメのショートコメディ「Bitey of Brackenwood」は、Newgrounds.comですでに100万回以上視聴された。Newgrounds.comは、Flashのアニメーションおよびゲームを専門に提供しているサイトだ。
Macpherson氏とPhillips氏に取材を申し入れたが、どちらからも返答はなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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