NECは4月13日、モバイル機器に搭載可能な顔認証エンジンを発表した。NECでは「携帯電話やPDAなどのカメラを使い、さまざまな照明環境下で精度の高い顔認証セキュリティが実現できる」としている。
この顔認証エンジンは、顔検出/顔照合エンジン「NeoFace」の技術をベースとし、小型プロセッサ向けに再設計してメモリ使用量を従来の5分の1に減らした。顔向きの変化や照明の変化を登録した顔画像からシミュレートする摂動空間法を採用しており、さまざまな照明条件下でも高精度な顔認証が可能という。
顔認証を利用するには、モバイル機器などに搭載されているカメラで撮影した顔画像があれば済む。モバイル機器に新たなデバイスを追加する必要はなく、手軽にセキュリティを強化できる。動作周波数216MHzのARM9プロセッサで処理速度を計測したところ、顔検出時間を含め0.3秒で認証を完了した。
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