ルーセント、Xboxの使用技術を巡りマイクロソフトを再提訴

文:Candace Lombardi(CNET News.com) 翻訳校正:河部恭紀(編集部)2006年04月07日 13時42分

 Lucent TechnologiesがMicrosoftを特許侵害で提訴した。争点は2003年半ばの訴訟合戦の際と同じ映像データのデコーディング技術だ。

 サンディエゴの連邦地方裁判所に米国時間3月28日に提出された正式な訴状によると、Lucentは、「Adaptive Coding and Decoding of Frames and Fields of Video(特許番号5,227,878)」という同社が1993年に取得した特許をMicrosoftが侵害していると主張している。

 同特許は「MPEG-2」の映像エンコーディングに関するものだ。

 2003年、LucentはDellとGatewayを相手取り、今回と同じ特許番号5,227,878の特許を含む複数の特許侵害で裁判を起こした。Lucentが両社に対し賠償を求めたことから、同年、MicrosoftはLucentに対する対抗訴訟を起こした。

 Microsoftは複数の特許侵害を略式判決で勝ち取ったが、特許番号5,227,878の特許に関する主張については、Lucentの特許に誤記があったことを理由に既得権を侵すことなく取り下げられた(これは、誤記が修正されれば再提訴が認められることを意味する)。

 Lucentの広報担当者John Skalko氏はCNET News.comに対し「対抗訴訟は既得権を侵すことなく取り下げられ、Lucentは特許を修正する機会を与えられた。そして、われわれはその機会を利用した」と語った。「しかし、当初の訴えが退けられてから今回の再提訴までの間に、ある変化があった。それは、Microsoftの『Xbox 360』発売だ」(Skalko氏)

 Lucentの特許に含まれていた誤記は「compressed video bit stream」という箇所で、「compressed digital video bit stream and fields of compressed video bit stream」と書き換えられている。

 Lucentが提出した訴状によると、問題の特許侵害は、Xbox360の「MPEG-2デコーディング機能」にあるという。

 「問題の特許は、特許訴訟においてLucentが2003年以来主張しているものだ。われわれは訴訟内容を現在確認中である。Microsoftは特許保有企業として、他社の知的所有権を尊重している」と、Microsoftは声明で述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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