どちらを選ぶか?モデルチェンジしたレノボ「ThinkPad X60/ThinkPad X60s」 - (page 4)

IBM
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内容:レノボ・ジャパンのThinkPad Xシリーズが新しくなった。IBMから分かれ、レノボ・ジャパンとなって初めてのメインシリーズのモデルチェンジだ。今回は、特にX60を中心に、その派生モデルであるThinkPad X60sとの違いなども合わせて見てみる。

大きく気になる点がない、優等生的なThinkPad X60

  • 「IBM」のロゴもまだ本体には残っている。当分の間、ThinkPadにはこのロゴがつけられる。

 いくつか気になる点も挙げたいところだが、気になったのは、背面側の厚みが大きく、その上ゴム足が大きく素材が柔らかいためにバッグやインナーケースに入れる際にひっかかりやすいことくらいだ。

 それ以外には、不満に思う点は思いつかないというのが正直な感想だ。ただし、本体の仕様の面で、もっとスペックの工夫があればよいと思う点も多い。その第一としてはバッテリーの選択だ。現在の仕様を見てみると、4セル拡張バッテリーがセットになった機種が多いが、当初から8セルのバッテリーの選択も可能にしてほしい。モバイルで使うPCだけにもう少し長めの稼働時間があれば安心して使える。

 また、ThinkPadを使っているユーザーだけの問題だが、ACアダプターなどは最近発表のZ60/T60/X60シリーズから新しい規格のものになっている。過去にXシリーズはACアダプターが共通で、余ったものを職場と自宅など複数に置くこともできたが、X60に買い換えた場合はACアダプターも買い直しだ。ただし、レノボ・ジャパンの場合、定価も6,090円と他社に比べて割安で、ダイレクトショップですぐ手に入れることもできるため、それほど大きな問題でもないだろう。

  • 無線LANのスイッチも新たに設けられた。スイッチを切ることで、省電力化するとともに、予期せぬ無線LAN接続も防ぐことができる。

  • Fn+PgUpを押すと点灯するライトは、X40の橙色ではなく、白色に戻された。

  • 液晶ディスプレイを開くためのロックは1カ所で2つのロックが外れる仕組み。以前はロックのレバーは黒だったが、グレーになって視認性がよくなった。

ThinkPadユーザーにはおすすめの一台

 ThinkPad X60は、すでにThinkPadを使っていて、ThinkPadの特長をよく理解したユーザーであれば、間違いなくすすめられる機種だ。X60かX60sかという選択も、200gほどの重さの違いを中心に選べばよいだろう。

 外見も買い換えに伴ってほとんど変わらないのもありがたい一面が多い。よほどのX60に精通した人でもなければ、X40などと外見の区別はつかないだろう。家族に内緒に買い換えたいというユーザーにはありがたい機種だ。だたし、新型を買って、周囲の注目を浴びるという優越感も一切ないことだけは確実だろう。

 また、他機種からの買い換えでは、ThinkPadならではのキーボードやトラックポイントなどに触れられるという点で最適の機種だ。XシリーズはThinkPadの中心となるシリーズであることも、ThinkPadを使ってみるという点ではまさに王道。ぜひ、デュアルコアのパフォーマンスも含め、実際に使ってみてほしい機種だ。

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