どちらを選ぶか?モデルチェンジしたレノボ「ThinkPad X60/ThinkPad X60s」 - (page 3)

IBM
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内容:レノボ・ジャパンのThinkPad Xシリーズが新しくなった。IBMから分かれ、レノボ・ジャパンとなって初めてのメインシリーズのモデルチェンジだ。今回は、特にX60を中心に、その派生モデルであるThinkPad X60sとの違いなども合わせて見てみる。

電池の駆動時間も長い

 バッテリーの稼働時間は、T2400搭載のX60に4セルバッテリーを装着した場合で、JEITA測定法で4.2時間、Battery Mark方式で4.0時間。このマシンでWindows Media形式のビデオを連続再生させて実際の減りを確かめてみた。

 測定の際は、HDD停止や画面OFFなどの省電力は一切なしで、液晶のバックライトも最高輝度のまま行った。ノートパソコンの実際の使用よりも厳しい条件だが、2時間連続再生させた時点で残量は21%、残り時間の目安は33分となった。さらに再生を続けると2時間15分で残り10%となり、警告が出た。

 また、同時にX60sでも計測した。L2300搭載のX60sに4セル拡張バッテリーを装着したマシンだが、X60とそれほど変わらず2時間連続再生時で残量25%、残り時間41分となっていた。

  • 電池の状態は画面上で詳しく見ることができる。充電回数(サイクルカウント)や、使用開始日、ACアダプターの仕様、充電池のメーカー名などもひと目でわかってしまう。

  • X60シリーズでは、ACアダプターの仕様がまったく新しくなっている。20Vタイプとなり、コネクターも独自形状で、データ通信線もあり、ACアダプターの種類を本体に伝えている。従来のACアダプター(左)のコネクターは刺さらない。

  • ACアダプターには「IBM」のロゴはなく「Lenovo」のロゴがあしらわれる。新型のACアダプターはThinkPadだけでなく、3月発表のLenovo 3000 ファミリーのノートPCとも共通だ。

すっきりとしたプレインストールソフト

 起動をしてみると、普通のWindows XPパソコンである。余計なプリインストールソフトは一切入っていないため、起動も早い。同条件でシングルコアとの比較ができないのだが、ちょうどPentium 4のハイパースレッティングのように高速でWindowsが起動する。

 ThinkPadの場合、インストールされているソフトウエアとしては、ThinkPadを有効活用するための専用ユーティリティソフト群と期間限定のセキュリティソフト程度だ。

 だだ、今回のX60/X60sにはGoogleから提供される無償ソフトウエアがプリインストールされている。デスクトップに情報をまとめて表示する「Googleデスクトップ」、画像管理の「Picasa」、そして「Google ツールバー」がインストールされている。

 また、プレインストールソフトもIBM時代から培ってきたもののため歴史もある。中でも多くのユーザーが使うのは接続ソフトの「Access Connections」「ソフトウエア導入支援」などだろう。

 「Access Connections」は特に無線LANを使う場合に有効だ。Windowsの接続機能ではプロファイルの設定があいまいで、見知らぬ接続先につながってしまう恐れもある。「Access Connections」は無線LANの接続設定だけでなく有線LAN、ダイヤルアップに至るまで、接続した場合に必要なアプリケーションの起動や、プリンタやブラウザのホームページなどもまとめて変更できる。持ち運んで使うノートPCには有効なユーティリティだ。

 また、「ソフトウエア導入支援」は各種ドライバやユーティリティのアップデートを行う。ドライバの導入には再起動が伴うものだが、これを使って行った場合は、複数のアップデートを行う場合でも再起動は一度だけで済ますことができる。

 そのほか、ほかからPCから環境を容易に移行する「System migration Assistant」、バックアップなどの「Rescue and Recovery」、他のPCなら有料となるようなユーティリティがそろっているのはThinkPadの見逃せない点でもある。

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