米カリフォルニア州サンノゼにて現地時間3月20日から24日まで開催中の「2006 Game Developers Conference」において、任天堂の代表取締役社長、岩田聡氏が基調講演を行った。そこで岩田氏は過去に発売されたセガやハドソンのゲームソフトを、同社の次世代ゲーム機「Revolution(仮)」用に配信する計画を明らかにした。CNET Networksの運営する「GameSpot」が伝えた。
岩田氏によると、レボリューションのサービスの一環として、セガが1988年に発売したゲーム機「メガドライブ(米国での製品名は「Genesis」)」やハドソンとNEC(旧:日本電気ホームエレクトロニクス)が共同開発し、1987年に発売した「PCエンジン(米国での製品名は「TurboGrafx-16」)」用に制作されたゲームタイトルをRevolution向けにダウンロードできる「バーチャルコンソール」サービスを提供するという。
セガとの提携だけでも1000タイトルを超えるゲームを供給できることになるが、岩田氏は「実際にはそのなかで最良のものだけを出すことになる」と説明した。
また、岩田氏は「ゼルダの伝説」シリーズの新作をニンテンドーDS向けに投入することも発表した。ニンテンドーDS用のゼルダの伝説(サブタイトルは「Phantom Hourglass」)は、DSの2つの画面を使い、入力用スタイラスでプレイするものになる。
同ゲームソフトの発売時期について、岩田氏は「2006年中」としただけで、どの地域でこの時期に発売になるかについては明らかにしなかった。ただし、5月に開かれる「Electronic Entertainment Expo(E3)」には、同ソフトがプレイ可能な状態で出展されるという。
さらに同氏は、人気の携帯ゲーム機ニンテンドーDSの出荷台数が、発売からわずか14カ月で600万台を突破したことに触れ、この節目に到達するのに先行モデルのゲームボーイアドバンスでは21カ月かかったと、ニンテンドーDSの好調な売れ行きを説明した。
そのほか岩田氏が4月に米国でも発売になる「脳を鍛える大人のDSトレーニング」開発の裏話を披露したほか、米国法人Nintendo Americaのローカライゼーションチームを率いるBill Trinen氏が同ゲームソフトのデモを行った際には、会場に居合わせたMaxisのWill Wright氏(「Sim City」シリーズの作者)やG4 TVのGeoff Keighly氏などもステージに上がり、Trinen氏と競い合う場面もあった。
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