アドビ、FlexとAjaxの互換性を高めるライブラリをオープンソースで提供開始

 アドビシステムズは3月23日、FlashPlayerとFlexフレームワークの機能を簡単にAjaxアプリケーションへ導入でき、Flexで構築されたリッチインターネットアプリケーションをAjaxの機能に実装できる、2種類のライブラリをオープンソースで提供すると発表した。

 提供を開始するのは、Adobe Flex-Ajax Bridge(FABridge)とAjax Client for Flex Data Servicesの2種類となる。

 FABridgeは、FlashPlayerのグラフィックスAPIの呼び出しや、Flexオブジェクトのダイナミックな作成、およびFlex DOMへのアクセスを直接JavaScriptから実行できる。これにより、AjaxのデータグリッドからFlexの線表にデータを渡したり、FlexアプリケーションからAjaxのカレンダー機能にデータを渡すといった作業が可能になる。実装の際にはライブラリと無償のFlex 2.0 SDK以外は必要ない。

 Ajax Client for Flex Data Servicesは、AjaxアプリケーションをFlex Data Services 2.0に接続させることができる。これにより、メッセージのパブリッシュやサブスクライブ、レイジーローディング、データプッシュ、データをページ単位に分けての表示、クライアントおよびサーバでの自動データ保持、オフライン状況でのデータ同期、Ajaxアプリケーション内での企業向けデータ統合などが可能になる。

 FABridgeは現在パブリックアルファ版として、アドビラボからダウンロードできる。Ajax Client for FlexData Servicesは、2006年内に提供を開始する予定。

 なお、アドビシステムズでは、Flex 2.0パブリックベータ版を2月1日よりアドビラボで公開しているほか、Flex 2.0 SDKと機能限定版のFlex Data Services 2.0(オプション)を無償で公開している。

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