もしあなたが「人とは違う製品が使いたい」とか、「外付けハードディスクで目立ちたい(?)」というなら、もうこのLaCie Brickシリーズを選ぶしかない。それぐらいユニークで、素晴らしいデザインなのである。
最初にお断りしておくが、LaCie Brickシリーズは「外付けハードディスク」である。癒し系のインテリア小物でもなく、新手のブロック玩具でもない。PCの拡張ポートに接続して使用し、記憶容量を増やす外付けハードディスクなのだ。しかし、あなたがLaCie Brickシリーズを「デザインセンスに優れたオブジェ」と勘違いしても、むしろ当然のことである。
それほどまでにLaCie Brickシリーズの外観はユニークで楽しく、美しい。第一印象は誰もが子供の頃遊んだブロック玩具、ハードディスクを収納した扁平なボディの上に、円形の低い突起が並ぶ。樹脂製のボディは質感が活かされ、それがまたデザイン性につながっている。さらに目をひくのは青、赤、白という大胆なカラーリングだ。
実はこのデザイン、世界的に著名なフランスのデザインスタジオ、Ora-ito(注:iは上のドットが2つのフランス語)が手がけたものなのだ。ちなみにOra-itoは「パリでもっともエキサイティングなデザインスタジオ」と呼ばれ、日本ではミネラルウォーターのユニークなボトルのデザインで知られている。世界的に著名な企業とのコラボプロジェクトなどを多数手がけており、このLaCie Brickシリーズもその一つというになる。
著名なデザイナーの手によると知らなくても、LaCie Brickシリーズの外観は魅力に溢れている。写真では伝わりにくいが、樹脂製のボディは多少透明感があり、樹脂独特のツヤと共になんとも言えない質感となっている。樹脂部分はかなりの厚みをもっているようで、ハードディスクを収納するボディとしては充分な強度を持っている。底面は金属製で、この部分がハードディスクの発する熱を拡散させているようだ。別の言い方をすると、底面がプレート状のヒートシンクになっているということだ。
そして当然、この外観から分かる通り、LaCie Brickシリーズはスタック、積み重ねた状態での使用が可能になっている。LaCie Brickシリーズ底面にあるインシュレーターは、上面にある6つの突起をうまく避けつつ、積み重ねたときに安定する形状になっている。また、下に来るLaCie Brickシリーズの表面を傷つけず、滑らないようなゴム状の足になっているのだ。
なお、LaCie Brickシリーズを積み重ねて使用する場合、基本的に3台が上限となっている。マニュアルによれば4台以上は積み重ねず、3台積み重ねる場合でも、動作温度が30度を超えないようにと指示されている。3台積み重ねると、どうしても中間にあるドライブから熱が逃げづらくなる。熱はハードディスクの大敵なので、3台積み重ねの際にはよく確認しておきたい。
そんなLaCie Brickシリーズだが、3.5インチハードディスクを内蔵した「LaCie Brick Desktop Hard Drive」と、2.5インチハードディスクを内蔵した「LaCie Brick Mobile Hard Drive」の2つに分類される。先日、ラシージャパンから「LaCie Brick Desktop Hard Drive」がリリースされ、「LaCie Brick Mobile Hard Drive」は現在発売に向けて準備中とのことだ。
まず「LaCie Brick Desktop Hard Drive」だが、全体的な形状は3.5インチハードディスク112×188×44ミリとやや大きめな両者に共通するのは素敵なデザインと、3色用意されたカラーバリエーションである。青、白、赤の3色と言えば、否応なしに思い浮かべるのがフランス国旗のトリコロール。まあ、フランスの著名なデザインスタジオの作品というのが、大変分かりやすい配色と言えるだろう。
PCの接続はUSB2.0で、容量は160Gバイトから500Gバイトまでラインアップされている。容量の小さなモデル、すなわち発熱量が小さなモデルはファンレスで、大容量モデルはスマートファンが内蔵され、内部の空調を行う。しかし、スマートファン内蔵モデルでも、その動作音はかなり静かだ。
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