すべてがAppleのようにうまくいくとは限らないようだ。
Apple Computerの共同創業者であるSteve Wozniak氏が、数年前に立ち上げたWheels of Zeus(WoZ)という会社の業務を閉鎖した。
財務/人事関連のアドバイスを提供するコンサルティング会社Ravix Groupの関係者によると、同社はWoZの段階的業務縮小を支援しているという。WoZ関係者からコメントを得ることはできなかったが、同社の電話番号はRavixのものに変更されていた。
2002年に設立されたWoZでは、コンパクトで比較的低価格な一般ユーザー向けGPSシステムの開発を目指した。また、RFID(無線IC)タグの分野への進出も試みた。MotorolaもWoZから技術のライセンスを受けたが、Motorolaをはじめ、WoZの技術を自社製品に採用した会社があったかどうかは明らかでない。
だが、Wozniak氏はこれで引退するわけではない。同氏は、小さな企業を買収して成長させることをねらうAcquicor Technologiesに参加している。Wozniak氏はAcquicorを立ち上げた3人の創業者の1人で、残りの2人はGil AmelioとEllen Hancockの両氏。2人ともAppleの元上級幹部で、Wozniak氏が同社を去ってからかなり後に雇用(そして解雇)されている。Amelio氏はAcquicorの大株主の1人。
Acquicorは、米国時間15日に証券取引委員会(SEC)に提出した修正目論見書ではWheels of Zeuの閉鎖に一切触れていなかった。
同社の申請書には、「Wozniakは、GPSやワイヤレス技術のライセンス供与を行うWheels of Zeusの社長兼最高技術責任者を2002年から務めており、同社創業者の1人でもある」と書かれている。
なお、この件に関してAcquicor関係者からのコメントはすぐには得られなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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