一方で、Windows Liveサービスのラインアップは相変わらず増え続けており、従来のMSNの守備範囲を超えつつある。
Forrester ResearchアナリストのCharlene Li氏は、「電子メールがあり、Messengerもある。案内広告やローカル地図サービスも予定されている。Windows Liveには基本的なポータルサービスがすべてそろっている」と述べている。
多くの場合、Windows Liveのツールは、GoogleやYahooといったライバルの競合製品にきちんと対応している。
しかし、Windows Liveの立ち上げ当初にLi氏が指摘したように、Windows Liveの一部のツールはいまでも一般向けというよりマニア向けのままだ。Windows Liveには、RSSフィードのような最新のウェブ技術が多く使われている。
「Windows Liveは、まだかなりマニアックだと思う」(Li氏)
同氏は、その一例として、方法さえ分かればウェブのフィードと各種のインターネットツールを組み合わせられるLive.comページを挙げた。「このサービスの使い方が分かるのは一部の人に限られる」(Li氏)
しかし、似たような趣味嗜好を持つユーザー同士が互いのつくったものを共有できるようになれば、Windows Liveも一気に普及すると、Li氏は言う。たとえば、自分が「働く母親」のためのページを編集すると、ほかのユーザーはそれをアレンジするだけで利用できるようにすることなどが考えられる。
同氏は、このようなアプローチの土台になる可能性があるものとして、新しい「Windows Live Search」を挙げた。この検索サービスでは入力したキーワードを保存したり、共有したりできる。
「私が魅力--あるいは魅力の片鱗を感じるのは、Live.comの社交的な特性だ」(Li氏)
Li氏は、多くの人が他者のつくったものを借用するのは自分で何かをつくり出すよりも良いオプションだと認識していると言う。
「たくさんのものをパーソナライズできるが、そうしたがらない人も多い。ほかの人と何かを共有できれば、この壁は低くなる」(Li氏)
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