韓国のウイルス対策ソフトベンダーAhnlabの日本法人であるアンラボは3月13日、ファイル共有ソフトWinnyを通じて感染するウイルス専用ワクチンソフトを公開した。同社のウェブサイトから無償でダウンロードできる。
今回配布されるWinnyウイルス専用ワクチンソフトは、3月10日現在でアンラボが把握しているWinnyウイルスを検索、削除する。ウイルス対策ソフトがなくても、単体でウィニーウイルスを検索して削除できる。また、全フォルダを自動検索し、WinnyそのものがPC内に存在するかどうかも検索する。同社製品ユーザーでなくても利用できる。
なお、今回のワクチンソフトは、PCのウイルス感染を検知し、治癒するワクチンで、圧縮ファイルの中に存在するウィニーウイルスの検索には対応していない。
アンラボではWinnyそのものは悪性コードが含まれないため、ウイルスやスパイウェアとして遮断しないという方針だ。しかし、Winnyの機能を使って個人情報を勝手に流出させる、Winny向けのウイルスプログラムについてはアンラボ「V3 ウイルスブロック」シリーズのワクチン定義ファイル更新で対応するとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」