ハノーバー(ドイツ)発--Intelは現地時間9日、当地で開催中の「CeBIT」トレードショーで「Ultra Mobile PC(UMPC)」3機種を公開し、Microsoftの「Origami」プロジェクトの内容を明らかにした。
予測通り、これらのUMPCのうち1台は、Samsung Electronics製だった。そのほか、台湾のAsusおよび中国のFounder GroupもそれぞれUMPCを発表した。
しかし、UMPCが市販されるまでには、まだかなりの作業が残っているようだった。IntelのPankaj Kedia氏(低消費電力インターネットアクセス製品マーケティングマネージャ)は、ZDNet UKに対し、これらの製品に積まれているバッテリは2〜3時間しかもたないと語った。
また、SamsungとFounderの製品は実際に動作しビデオを再生していたが、Asusの「R2H」という製品はバッテリ切れのようだった。
IntelのChristian Morales氏(欧州担当ゼネラルマネージャ)は、CeBITでの記者会見のなかで、UMPCはPCの新しいフォームファクター(形態)の始まりを示すものだと語った。同氏はまた、Intelが数年以内にUMPCの消費電力効率をさらに引き上げることも約束した。「今後5年間で消費電力を10倍向上させていく」(Morales)
CeBITで公開された3台のUMPCは、いずれもタッチパネル式の7インチカラー画面を搭載し、Wi-FiとBluetoothをサポート、そして2基のUSBポートを装備している。重量は1キロ弱でハードディスクの容量は30〜60Gバイト、そしてIntelの超低消費電力版PentiumやCeleronプロセッサを採用している。
Samsungの「Q1」という製品は、今年5月に約1190ドルで発売予定。
MicrosoftのBill Mitchell氏(モバイルプラットフォームグループ、バイスプレジデント)は、Moralesの講演に登場し、「Touch Pack」と呼ばれるソフトウェアを追加してUMPCでWindows XP Tablet PC Editionを動かすデモを行った。Touch Packは、親指を使ってタイプできるオンスクリーンキーボードを提供している。
「われわれは、Windows XP Tablet(PCプラットフォーム)の能力を100%引き出すべく、5年前から懸命に開発を進めていた」(Mitchell氏)。同氏は、UMPCに「Internet Explorer」「OneNote」「Windows Media Player」の専用バージョンが付属することも明らかにした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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