「CeBIT」が今週開幕へ--多様な新製品が続々と登場 - (page 2)

文:Graeme Wearden(Special to CNET News.com)
翻訳校正:尾本香里(編集部)
2006年03月07日 12時52分

Intelも積極参加

 CeBITはカリフォルニア州で開催される「Intel Developer Forum」と時期が重なるので、ハノーバーで電撃的な発表を行うチップメーカーはそれほど多くないと見られている。それでも、Intelのバイスプレジデントの1人であるAnand Chandrasekher氏は、8日にCeBITの基調講演を行い、Intelのモバイル戦略やその他の開発の方向性を明らかにする予定だ。

 今回Intelは、100平方メートル弱の会場の中で、2005年のCeBIT出展時の2倍となる設置スペースを確保している。Intelの「Viiv」チップを搭載するメディアPCが主役となるデジタルエンターテインメント分野とともに、医療ケア企業向けのビジネスソフトウェアおよび技術が中心的なテーマになるという。

 また、大半の大手ノートブックPCベンダーが、Intelの新たなデュアルコアモバイルプロセッサ「Core Duo」を利用するマシンを展示すると予想されている。

 小型PCを提供しているShuttleは、同社の以前のコンパクトコンピュータよりも小さく静かなモデルを含む、3種の新製品を発表する。同社の競合社であるAOpenも、Core Duoチップを搭載し、Wi-FiおよびBluetoothに対応した、設置面積が6インチ程度の小型PCを披露することになっている。

 新しいディスプレイの購入を考えているなら、シャープの発表が役に立つかもしれない。同社は、幾種類かの新型液晶ディスプレイモニタをCeBITに出品する予定だ。価格やサイズを問わない場合は、台湾の奇美電子(Chi Mei Optoelectronics)の3840×2160ピクセルという解像度を誇るスクリーンをチェックしてみるとよい。同社の56インチモニタは、次回の重要なプレゼンテーションでの使用(や、フットボールの試合観戦)に最適なはずだ。

 ストレージ分野では、Blu-ray Disc陣営が記者発表会を開いて、新たなドライブの詳細やメディア企業との提携を明らかにする可能性が高い。なお、HD-DVD陣営も同様の発表をすると見られている。ハイエンド向けに関しては、Hitachi Data Systemsがストレージ仮想化技術のデモを公開し、PlasmonがアーカイブおよびRAIDの新製品を展示する予定だ。

 CeBITの常連参加者によれば、ここ何年間にもわたって、燃料電池のプロトタイプが同イベントの主要テーマになっているという。CeBITでは、毎年のように「2年後には商用利用が始まる」と唱え続けられているのである。しかし、2006年はどうやら様子が異なるようで、Antig TechnologyとAVCが「製造体制の整ったノートPC用の燃料電池ユニット」を発表するという声が、ハノーバーから聞こえてくる。「製造体制が整った」とは正確にはどのような状態を指すのか疑問だが、2006年末までに、台湾の複数の製造業者が同技術を商用ノートPCに実装するとの噂もある。こうしたデバイスを手に取って見られれば、事の次第は明らかになるだろう。

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