マイクロソフト幹部が語る「Xbox 360、PS3、REVOLUTION」 - (page 4)

文:Tor Thorsen(Special to CNET News.com)
翻訳校正:尾本香里(編集部)
2006年03月01日 19時13分

--子どもにゲームを買ってやろうと店に行った親が、店頭にXbox 360がなかったので、代わりにPS2を買ったということですか。

 そのような状況があったと思います。

--12カ月以内にXboxを値下げする予定はありますか。

 その件については、何も申し上げられません。しかし、ライバル製品が登場しても、正面対決にはならないと思います。現在の状況が続くなら、一方の当事者は需要を満たすことができないからです。これらの新製品が登場したとしても、実際の問題は、生産面での制約が解消された後のホリデーシーズンです。すべての企業で生産がスムーズに進むようになり、初期の需要が落ち着いた時に、さあどうするか。おもしろくなるのはそれからです。

--同感です。ところで、自社製のゲームソフト、つまり、Microsoft Game StudioがXbox 360用に制作したゲームソフトのうち、あなたが最も満足しているものはどれですか。

 Microsoft製のゲームソフトは3つありますが、そのすべてに満足しています。たとえば、「Project Gotham 3」。このタイトルは安定した売上を上げています。「Perfect Dark Zero」にも満足しています。このタイトルにはさまざまな新技術が盛り込まれており、Xboxが持つ可能性を十分に感じていただけると思います。それから「Kameo」。このタイトルではXbox用ゲームソフトの幅広い魅力を体験することができます。どれもすばらしいゲームソフトです。身内のひいき目で言っているわけではありません。これらのタイトルは、開発が始まった数年前に、われわれが掲げた戦略目標をすべて達成しています。

--しかも、価格はサードパーティ製品より安く設定されていますね。今後も、現在の価格戦略を続けるつもりですか。それとも、いずれはMicrosoft製ゲームソフトの価格も、サードパーティ製品と同じ水準、つまり59.99ドル前後に引き上げられるのでしょうか。

 価格はタイトルごと、国ごとに決定します。自社製タイトルの場合、当社はプラットフォームの所有者なので、それに応じた利益と責任が発生します。この3タイトルについては、市場の相場と、当社がプラットフォームの所有者であるという事実を考え合わせて、妥当と思われる価格を設定しました。ですから、今後はどうするかを、タイトルごとに申し上げることはできません。多くのパートナーは、タイトルごとの採算性を考えていますが、当社の目標は必ずしもそこにはない。そのよい例が「Halo 2」です。この製品は・・・

--最初のMicrosoft製ゲームの1つであり、100ドルの値札をつけたとしても、十分に売れていただろうと。

 そうです。

--現在、Microsoftは通常のHDD搭載モデルのほかに、本体にHDDを搭載しないCore Systemと呼ばれるXbox 360も販売しています。今後もこの方式を続けるのですか。それとも、将来的にはHDD搭載モデルのみを販売するのですか。

 現在のアプローチを変更する予定はありません。ユーザーに選択肢を提供することが重要だと考えているからです。年末商戦の結果も、方針の変更を促すものではありませんでした。むしろ、その必要性を再確認したほどです。年末商戦では、HDD搭載モデルの需要が大半を占めるだろうと予測していましたが、その通りの結果となりました。新製品を最初に買う顧客の性質を考えれば、当然です。現在の方針に満足していますし、先ほども申し上げた通り、ユーザーには選択肢を提供したいと思っています。もし競合企業がこうした選択肢を用意しないなら、ビジネスマンとして、私はさらに満足するでしょう。

 選択肢の存在はXbox 360の魅力を大いに高めていると思いますし、この判断に心から満足しています。

--MicrosoftはCESでHD-DVDの外付けドライブを提供する計画を発表しました。HD-DVDドライブを内蔵したモデルを発売する計画はありますか。

 この件については、特に新しい発表は行っていません。

--HD-DVDドライブは年内に登場するそうですが、おおよその時期は決まっているのでしょうか。年末商戦には間に合うのですか。

 今度の火曜に発売します・・・というのは、冗談です。すでにご存じのこと以外に、新しい情報はまだありません。

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