--生産が追いつかないのはチップのせいですか。
いいえ。難しい問題が積み重なったゆえの残念な結果です。別の見方をすると、数十万台というのは、約2週間で生産できる数です。つまり、現在の問題の規模というのは、2週間分の生産をいかに取り戻すかだと言い換えることもできます。
--Microsoftは決算発表の中で、四半期の売上をけん引したものの1つとして、Xbox 360の名前を挙げています。Xbox 360によって、ホーム&エンターテインメント部門の売上は約13%増えたとか。
その通りです。
--供給が需要に追いついたら、この数字はさらに伸びるのでしょうか。
まず、13%という数字には少し注意が必要です。これは前年同期比の成長率ですが、2005年の第2四半期というのは、人気ゲームタイトル「Halo 2」が発売された四半期でした。
--初めて聞く話です。
前年比で考えれば、ホーム&エンターテインメント部門の成長率は35〜45%に達すると思います。その多くはXbox 360事業によるものです。
--年内に「Halo 3」が登場したら、この数字はさらに伸びるのでしょうか。
いい質問ですね!
--真面目な話、Halo 3の大まかなスケジュールというか、出荷時期はもう決まっているのですか。
今日のために発表を控えていたのです。今ここで、初めてお話しします。
--それはすばらしい。
準備はいいですか。
--はい。
特ダネですよ。
--ひょっとして、「完成次第、出荷する」とおっしゃるつもりなのでは。
完成次第、発売する予定です。これ以上のことはまだ申し上げられません。
--PS3の発売に備えた秘策といったものは、特に考えていないということですか。
そうは言っていません。何をするかは今日は言わない、ということです。
--ご存知がどうか分かりませんが、「BusinessWeek」の最新号に、MicrosoftはPSP(ソニー・コンピュータエンタテインメントのPlayStation Portable)とDS(任天堂のニンテンドーDS)への対抗策として、携帯ゲーム機の発売を検討しているのではないかというコメントが載っています。
それは単なる推論です。
--UBSのアナリストのMichael Wallaceは、Microsoftは年度末までに、Xbox 360の目標販売台数である450万台を達成するだろうと予測しています。この見方を裏付けることはできますか。
Mike(の予測)は見ていませんが、当社は先日の決算発表で、会計年度末、つまり6月30日までに、450万〜550万台のXboxを販売するというこれまでの推定、ないし予想を再確認しました。販売台数はすでに150万台に達しています。2週間の生産台数に相当する数の不足はありましたが、(アナリストらは)残りの2四半期で遅れを取り戻すことができると見ています。心配するのは私の仕事ですが、この点についてはそれほど心配していません。われわれは遅れを取り戻しつつありますし、発表直後の勢いは今も続いているからです。
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