またMicrosoftは、2006年2月に入ってから行われたパートナー向けカンファレンスでも、Origamiのようなデバイスを発表する計画に言及したと報じられている。
前述の消息筋からはこの日、Origamiに関するこれ以上の詳細な情報は得られなかった。Microsoftは現在出回っているビデオの出所が実際に同社であることを認めた。ただし、この消息筋は、このビデオが製作されたのは1年近く前のことで、ここには「このフォームファクターに対する初期調査の内容」しか反映されていないと語った。
2006年に入って、Dualcor Technologiesという小さな新興企業が、Origamiとよく似た形の小型タブレットPCを発表したが、こちらは企業向けのものだった。「cPC」というこの製品はVia Technologies製のプロセッサを採用し、5インチ画面を搭載。OSは「Windows XP」だが、「Windows Mobile 5」の携帯電話機能も内蔵されている。
Origamiが大きな評判を呼んでいることはMicrosoftにとってプラスだが、この大騒ぎが製品自体に影を落とす可能性もあるとの懸念を、Microsoftの有名なブロガーであるRobert Scobleは自分のブログのなかで表明している。
複数の業界観測筋は、MicrosoftがOrigamiをこれまでにない低価格で販売するようだと述べている。しかしOrigamiの具体的な用途や、あるいはOrigamiがとって代わることになる機器があるとすれば、それが何なのかについてはまだ明らかになっていない。一部には、Origamiはまず、一般の消費者ではなくガジェット好きにアピールするかもしれないという意見もある。
National Semiconductorが2001年のCOMDEXトレードショーで「Origami」という開発コード名の、やはりミニPC型でいくつかの機能を持つ小型機器を発表したが、MicrosoftのOrigamiはこれとは全く別のものである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向 けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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