日本語をベースにPCを活用する場合、避けて通れないのが「日本語の入力」である。漢字の単語を入力する場合、ひらがなで文字入力を行い、次にそのひらがなを漢字に変換する。もちろん場合によってはカタカナを入力する時もあるし、ひらがなのままでいい場合もあるだろう。中には日本語の文中に英単語を入力する機会が多い人もいるだろうし、専門用語を駆使して文章を書きつづらなくてはならない人もいるはずだ。
PC上で入力する、言語としての日本語は素人考えでもかなりやっかいな存在だ。ひらがな、カタカナ、漢字、英単語、記号などが混在する上に、単語一つをとっても同音語が山ほどある。話をしていれば「たいしょう」が「大正」なのか、「対象」なのかはすぐ分かるだろう。しかし、「たいしょう」と入力されて変換を指示した場合、システムはどう判断するのだろうか?
日本語を入力するのは難しい。だからこそ日本語入力システム(IME、Input Method Editorと呼ばれる)は、日々進化を遂げてきた。そしてWindows XPには、MS-IMEという日本語入力システムが標準付属している。このMS-IMEを使って日本語入力を行っている人も多いだろうが、「日本語入力だったらATOK以外、考えられない」という人も決して少なくない。
ATOKシリーズは定番ワープロソフト、一太郎シリーズで知られたジャストシステムの製品である。もちろん一太郎シリーズにはATOKシリーズがセットになっているのだが、さらにATOKシリーズはさまざまなパッケージで単体販売もされている。ATOKシリーズを単体で購入し、日本語入力環境を機能アップさせているユーザも多いのである。
Windows XPなどはMS-IMEという日本語入力システムが、標準で付属している。多くのユーザがそれを利用しており、決して能力的に劣るものではない。それでもATOKシリーズを買って、使うユーザが多いのはなぜか? 単純明快、ATOKシリーズの方が変換精度が高く、機能も充実しているからなのだ。
日本語変換の効率が高ければ、それだけ日本語入力がスムーズに進む。これはすなわちPC上での作業がスムーズに進むということを意味している。さらにATOKシリーズに用意されたさまざまな機能を活用すれば、日本語の扱いがより便利になるという大きなメリットがある。だからこそ標準ではなく、ATOKシリーズを選ぶユーザが多いのだ。
前書きが長くなってしまったが、ではさっそくATOKシリーズの最新版、ATOK 2006の内容を見ていこう。
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